EDFCのススメ#3の3)項「取付が完了したら」にて取付後のやること(セットアップ)についてさらっと触れたが、もう少しこの辺について説明したいと思う。自分も最初は何が何だか判らずだったので、少しでも理解の一助となれば幸いである。
取付後にやること(セットアップ)
EDFC ACTIVE PROの取付が完了したら、工場出荷状態の初期設定から、各車両の特性や取付状態に合わせセットアップを行う必要がある。
ここではまず最初にやっておく初期セットアップをまとめた。
尚、操作方法の詳細はコントローラーキット付属の取り扱い説明書を参照のこと。(記載の取説頁は2016年6月版を抜粋)
※初期設定のまま使用する項目はここでは省略している

1)車速信号の設定
①GPSキットを使用しない場合
車速パルスをあらかじめ設定されている値から選択する場合と、車速パルス数を直接入力する場合、車を走行させてパルス数を自動計算させる場合の3通りの方法がある。
◆操作:DISP SWを長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させ
て”SPEED”を選択

◆取説:P11
⑤車速信号パルス設定
※ZC33Sの場合は、4パルス
(初期設定)のままでOk
②GPSキット(別売り)を使用する場合
速度信号 ON/OFF設定にて、車両からの速度信号入力を無効にする。
◆操作: DISP SWを長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させ
て”SP SIG”を選択

◆取説:P40
速度信号 ON/OFF設定
※①の車速パルス設定は不要
2)Gセンサーの設定(G補正)
コントローラー内臓のGセンサーの車両に対する向き(コントローラー設置向き)を認識させる。
※コントローラの設置位置や取付角度を変更した場合は都度行う必要あり
◆操作: DISP SWを長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させて
”G INIT”を選択

◆取説:P42 G補正
・コントローラの指示に従い、
車両を発進→停止させる。
・平坦な場所で行う。
(なるべく水平な場所)
・走行させる距離は短い。
エラーになっても焦らず
再リトライ。
・周囲の安全に注意のこと。
3)GバーグラフをONにする
ディスプレイにG(の強さ)をバー表示することをお勧めする。
◆操作: DISP SWを長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させて
”G BAR”を選択

◆取説:P40
Gバーグラフ ON/OFF
4)原点調整頻度設定
起動時、各ダンパーに取り付けたステッピングモータの原点出しの頻度を設定。
※ON(毎回)を推奨。
◆操作: DISP SWを長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させ
て”M-RST”を選択

◆取説:P43
原点調整頻度設定
5)4輪独立制御へ変更
マニュアルモード時の制御方法を前後独立から4輪独立(AWH)に変更する。
※1)~4)と操作方法が異なる.
◆操作:MODEと DISPと
ダイヤルを同時に長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させ、
”CTRL”を選択

◆取説:P45
マニュアルモード時の
制御方法設定
6)減衰力調整段数を64段に変更
最大減衰力と最低減衰力の間を16段、32段、64段に切り替え可能だが、64段にすることを強く推奨
◆操作:MODEと DISPと
ダイヤルを同時に長押し
↓↓↓
ダイヤルを回転させ、
”STEP”を選択

◆取説:P46
調整段数の変更
減衰力最大段数を変更
(STEP)
以上で初期セットアップは完了となる。
後は好みに応じてディスプレイのバックライト色を変更(P41)、輝度調整(P41)、コントローラーの位置や角度によって文字が見えずらい時はLCD VIEW調整(P42)等、好みに応じて変更するのも良い。
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