ZC33S コラム

【緊急】エンジンマウント不具合、再発【速報】

ZC33Sの1型で一時期話題になっていた駆動系の異音、その原因が左側のエンジンマウントのボルトの緩みで、現在は対策品に切り替わっています。

対象のエンジンマウントはバッテリーの下、T/Mケースとフレームを繋ぐ形で、下の画像の赤丸で囲んだものになります。

当然、発生した車両については保証で対策品に交換する市場措置(サービスキャンペーン)が取られており、我がキイロ号についても2020年3月末に対策品に交換済みであります。
因みに記録によると、走行距離は35000kmの時点になります。

これがその時の対策品で、青い目印がついているのが外観上の違い。
対策内容はブラケットとクッションを繋ぐボルトの締付トルクアップとのこと(それだけ?)

その時の様子は、【情報】異音に悩まされていたら【共有】でも記事にしていますが、元々T/M内部の異音を追っていた際に、このマウント緩み不具合の情報が舞い込み、交換したら良い感じ!だったというものです。※自分が気にしていたギヤ鳴りの様な異音は解決はしませんでしたが、もうこれは仕方ないと諦め(笑)

取り外したマウントはかなり緩々だったののは記憶に新しいです。

再発は突然やってきた

そんな対策品に交換したことなどすっかり忘れかけてた年明け、ふらっと出かけた際に突然違和感を感じたのは信号待ちから発進したときでした。

「ゴゴゴッ」

んんん?今なんか変な音と振動がでなかった???

次の発進時も、

「ギュゴゴ」

そして、ついには明らかにクラッチを繋いだ瞬間に「ゴン!」とショックが伝わるようになってしまいました。

こりゃまた新年早々、、、と思いつつ、いつもお世話になっているディーラーの年末年休業が明ける日を待つ他ありません。。。

その間にセルフ原因究明をしましょうか。
感じからしてエンジンマウントがまたユルユルになったのは予想が付くので、ボンネットを開けて、インタークーラー出口パイプ辺りを持ってエンジンを揺すってみますよ。

「ギュコギュコギュコ」

ゴムと何かがこすれる音がします。
99%エンジンマウントとみて良いでしょう。

マウント交換(二回目)

ディーラー初売りの忙しいときに申し訳なく思いつつ、現象を確認してもらいます。サービスフロントの方も、即答で

「エンジンマウントで間違いないしょう。とりあえず、またマウント手配して交換します」

という事で、部品入庫を待って再度交換する運びとなりました。

これがエンジンマウントの左、対策品になります。
識別のマーク(青い○)の位置が変わってますが、見た目は同じ。

で、これ↓↓↓が摘出したエンジンマウント。
因みにこれも対策品でありますが、交換から9ヵ月、25000km走行にてボルトが完全に緩んでおり、グラグラです。

【驚愕!ボルトが緩んでグラグラになった(動画)】

対策品にも関わらず、また緩んだ事に対しての調査が行われるかどうかは判りませんが、この部品をスズキに送付するとのことです。

是非ね、ワタクシがこの車を保有している間に真の対策品が出ることを期待しますよ。

スッキリ!(二回目)

無事交換を終え試走したところ、かなりシャキッとしました。

という事は、突然緩んでグラグラになった、と言うよりはある時から徐々に緩みはじめ徐々にユルユルになっていってた(気づかないレベルで)、で、年明けに一気に来た、のではないかと思われます。

でも、基本的に交換した部品は同じ仕様なのでまた再発する可能性は充分あります。

あのボルトが緩んだことによって、エンジンが直ぐに脱落することは構造上無いにしても、本来動かない又は動きが少ないエンジンがグラグラ動いたら良いことは無いので、やはり時々チェックは必要かもしれません。

まとめ

このように、私の様に再発するケースもありますので、違和感を感じたら是非最寄りのデーラーに点検をしてもらいましょう。

尚、こちらを訪問してくださる読者の皆さんはご理解いただけてると思いますが、例え不具合対応であっても、カスタム内容によっては入庫すら断られるケースがあるかと思います。指定工場を備えるディーラーでは特に厳し目で見られます(当然ディーラーも指定取り消しになんてなったら死活問題です)。

車検が通る、通らないっていう話じゃありません。
当然、しかるべき法規に合致しているかは当たりまえです。

メーカー保証はメーカーが設計・評価し、装置によっては国土交通省に届け出をし型式認定を取得、その上で出荷・販売したものに付与するものという事を忘れてはなりません。

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「そういやあんた、強化エンジンマウント(ピッチングストッパー)入れてませんでしたっけ?」

という突っ込みが聞こえてきますね(汗
結論から言いますと、実は導入後2週間でノーマルに戻していました。

何故か?
渋滞ばかりの通勤には適さないなぁと感じたというのもありますが、やはり交換時にサービスフロントの方に言われた、

「過去なにかしらトラブルを抱えているキイロ号には保証の関係上、純正以外のエンジンマウントへの交換はお勧めはできません」

があり、まぁ2週間だけ(通勤とお山一回)の期限付きお試し案件となっておりました。
※効き目は記事に書いたとおりで嘘偽りはありません。
ですがメリットもあればデメリットもあるパーツです。

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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