ZC33S コラム

【原点回帰?】タイヤ・ホイール ノーマル戻し【果たして宮はどう感じたか…….】

Metabon宮です。倦怠期だなんだと言っているワタクシですが、石さんの刺激的な提案を受けて、自分も試してみたくなったわけですよ。

石「宮さーん。純正新車外しのタイヤホイールゲットだぜ!」
宮「石さん好きだよね、純正タイヤ。ワシはるか昔に売り払ったキリだな。あんまり良い印象ないんだよな、純正のタイヤ。」


石「それがさ、ポテンザから履き替えてもちょっとビックリなんだよ。かなり良い。良いんだよ。」

石氏の熱弁は続く。


宮「ほほう。そんなに良かったっけ?」


そもそも現在のタイヤもそろそろ山が減ってきており、次のタイヤを考えていたところだった。さらに現状のスイフトにマンネリを感じていたので、早速これまた石氏と同条件の「新車外し」の物件を入手。

さあ、どうなるのか。

記憶と感覚はアテにならない?

早速、某オークションで外したて新鮮なタイヤ・ホイールセットを落札。

懐かしいというよりは新鮮な感じ。新車から間もないウチにこのタイヤ・ホイールは売却した。自分の好みじゃない、と当時は思っていた。

まだ新品を示すマーカーラインが残る、コンチネンタル スポーツコンタクト5。実に一年半、距離にして40000kmぶり。

むむ?悪くない?なんだこのしっくりくる感じは(純正だから当たり前だけど)。ホイール選び、なんて記事を書いておきながらこの収まりの良さと意外にも「良いじゃん」と思ってしまった。人間の感覚はいい加減だ。

走ってみると

ちなみに、それまで履いていたのはファルケンのZIEX 914F。サイズは215/40-17。何故このサイズか、と言われると単純に太くしたらどうなるか太い方がカッコいいんじゃないか、だけである(笑)。いわゆるコンフォート系エコタイヤに属するタイヤで、およそスイフトスポーツのキャラクターには合わなそうなチョイスではあった。予算の都合で仕方なくそうなったタイヤである。その当時のインプレはこちらの記事を読んでいただくとして、街乗りでは非常に快適なタイヤである。

走り出してすぐ感じたのはステアリングの手応えの確かさである。太さ的にはファルケンが2サイズ太く、実際195サイズは頼りなく見えてしまう。

しかしどうだ。ずっしりとステアリングの手ごたえは増し、コーナリングでもタイヤがどの向きなのかが手のひらからわかる感覚・・・・。言い換えればファルケンのインフォメーションが希薄だったことが分かる。
また215サイズの幅は明らかに轍(わだち)を拾いやすく、直進性に難があったのも確かだ。

どうなるか、というと「コーナーが一発で決まる」「ステアリングの切り増しや修正が必要ない」ということ。につながる。

いままで何となくでやり過ごしてきたカーブが気持ちよく走れるようになる。

これだけで俄然ドライビングが楽しくなるから不思議だ。
ステアリングから伝わる感覚を頼りに思い通りに駆け抜ける・・・・・クルマと自分がつながっているかのような感覚・・・・長らく忘れてはいなかったか?

このコーナーが自然になったことの要因を石氏が解説しているが、純正ホイールの影響も大きそうだ。

スクラブ半径の適正化で、ステアリングの舵角とタイヤの関係が設計どおりになる。
こう考えるとストンと腑に落ちる。やるな!純正ホイール!

また、ビックリしたのは乗り心地の良さである。
195/45-17サイズでかつXL規格ではない、という点が見事に感じられる。サイドウォールのしなやかさだ。

正直「もういい加減嫌だな(笑)」と思っていたTEIN FLEXZのイマイチなダンパー性能を補って、実にしなやかな乗り心地になったのは本当に驚いた。

「こんなに純正タイヤってイイの?」

それが偽らざる感想である。

強いてデメリットを挙げるとすればロードノイズの大きさだろう。明らかにファルケンよりは煩い。
しかし、それを補って余りあるこのスイフトスポーツのキャラクターにマッチしたハンドリングの実現と乗り心地の良さ。そしてさらに驚くのが燃費性能だ。

燃費がエコタイヤのファルケンよりもはるかにイイ。それでいてちゃんと手ごたえもグリップもある。


まとめ

オッサンの戯言として聞いていただきたいのだが、自分が早々に見切りをつけて手放してしまった純正タイヤとホイール。何の因果か「新車外し」を手に入れて試してみたらすごくいい。
コレ、他を試さないと本当の良さは分からないのかもしれない。

よく乗り始めの方が「純正コンチはクソ」的なことを書いていらっしゃるけど、たぶん最初からコレだと良さが分からない。自分がそうだったから。

今なら断言できる。「このコンチの良さを知らないのはすごく損をしている!!」と。

さらに言えば、タイヤ選びはもっと慎重になるべきかもしれない。
今回分かったのは、スイフトスポーツはこちらが思っている以上に開発者によってハンドリングを煮詰められて発売している。つまり、タイヤもそれ相応のモノを履かせないとせっかくのハンドリングをスポイルしてしまうことになる。自分も昔いろいろ失敗をした・・・・・

タイヤがこんなにイイのなら、純正足回りに戻したらどうなるのか・・・・・・
俄然興味をもったノーマル戻し・・・・・・

すでに相方の石さんは着手している・・・・むおおおおおお(笑)

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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