ZC33S コラム

3年、82000kmを迎えて(その2)

【前談】
実を言うと、今純正戻しの第二弾をやってます。

はぁ?第二段ってなんじゃ?

説明しよう。
第一弾がタイヤ&ホイール及びサスペンションの純正戻し編。

その後、少したってからシートをレカロから純正に戻しました。
ただ、この段階では数々の補強、マフラーやECUもそのままでした。

で、いよいよマフラーもノーマルにしたい、補強類も徐々に剥ぎ取るぞと。
残すところはオリエントワークスによって書き換えたECUのみ、これが第二段となるわけです。

なんでまた更に純正戻しをか?
まぁその辺はまた追々。

まぁそんな話はどうでも良くて、今回の本題、前回の続きです。(Metabon石)

今回起きたブルブル振動の原因

前回、エンジンロールストッパーと予想して交換したのが外れで、よくよく調べたら運転席側のエンジンマウントでした~という所まで書いた。

で、またまた部品注文して仕切り直し、部品が届いたので早速交換してもらったらという話になる。


画像だと判りずらいが、ディーラーメカニックの方が工具当ててる部分がエンジンマウント(運転先側)

簡単そうに見えて簡単なんだけど、重保部品なので素人さんは触らぬが吉。

という訳で、交換作業の手順はここに書いても自分でやると言う人はほとんど居ないと思うが、
ざっくり書くと、

①エンジンアンダーカバー外す
②エンジンロアブロックにジャッキ当てる
③エンジンマウントを外し(画像の工程)新しい部品と交換する
④ジャッキ外す
⑤アンダーカバー戻す

という流れ。
それぞれ付帯作業もあるのが、だいたい30分くらいで終わる。
のでこれの交換だったら店内でコーヒー頂いて適当にカタログ眺めてるあいだに終わる。

ということで、ダメになってしまったマウントが摘出されたようだ。

所詮ゴム、必ず劣化しダメになる

これが外されたマウント。

予想通り、グラグラなんてもんじゃない。
一応、エンジン側と車体側が物理的に外れないような構造になってるけど、もしそうなっていなかったらエンジン落っこちてたであろうことは想像できる構造。

グレー側がエンジン、黒い側が車体。


反対側。
赤い丸で囲った部分を注目してほしい。


本来あるはずの”ゴム”部が無くなってしまっている。

ちなみにこちらが新品(交換する為に手配したもので品番は同じ)


当然だけど、シャキッとしてる。
さっきの奴はグレーの部分がグラグラだったけど、新品は手で持ってグニグニしないと動かない。


反対側。先ほどの赤丸で囲ってた部分と比較すると判るけど、本来このようにゴムの上に乗ってるような感じが正しい。

後はサクサク元に戻して完了である。

因みに、以前ワタクシの車にも発生したT/M側のマウントのボルト緩みによるグラグラ事変(現在対策品に置き換わっている)と、今回のは性質上全く違うので注意願いたい。

不具合とか部品不良の類ではなく、単なる過走行&過負荷による部品寿命である。

リフレッシュ効果は高い

エンジンを掛ける。
当然だが、ついさっきまでステアリングがブルブルすることも、変な篭り音も消えた。
そして、走り出すと判るがギクシャクしなくなった。非常に乗り易い。

ゴム部品の劣化は年数もそうだが、距離(負荷の掛かる時間)が支配的で、このエンジンマウントの様に常に重さと振動に晒されているような部位、サスペンションのアーム類の常に抉られている部位については、過走行気味でそれなりに距離を走ってる方はチェックされたし。

但し、部位にもよるけど、例えば圧入しなくちゃダメとかASSYで交換になる等、部品代も交換工賃もそれなりになるが、新車の時の様な?シャキッとした感じを得られるのは間違いない。

因みに、今回のエンジンマウント交換に掛かる費用は、3か所全部新品に交換してだいたい工賃込み5万円でお釣りがくるくらいである。

高いと思うか、安いと思うかは貴方次第!!

更なる純正戻しについて

タイヤ&ホイール、サスペンションに端を発した純正に戻し。

この後退的な行為に賛否両論あるとは思うが、カスタムされたZC33S乗りの方にワタクシの車に乗ってもらうと一様に「あれ?純正足ってこんなに良かった??」と驚かれる。それは何故か??なんてことはここでは書かないけど、紛れもない事実。

まぁ、見た目やドヤ感は全く得られないけど、そんなこと拘らなければ非常に乗り味良いし、山だって走れるし、なにより普段使いや通勤ではストレスフリーなのである。

それから数カ月経ち。

いよいよマフラーも純正に戻すことにした。
理由は2つ。

1)社外マフラー煩い
ワタクシが付けていたのはガナドール。音質・音量とも文句なくおススメの一品であり、第一次純正戻しの際にこれだけはまだ、、、と残しておいたものだ。が、最近すこし「煩い」と感じるようになった。決してマフラーの音量が増えたのではない。感じ方の変化だ。

2)実は良い音なのでは?
先日、マフラーはまだノーマルな方のスイスポを運転させていただく機会があった。その車両はECUが書き換えられており、足回りは懐かしいテインのFLEX Z+EDFCだ。その時に純正マフラーの音色、イイな!と思ってしまった。これが決定打になった。

という事で、交換作業はエンジンマウント交換と合わせてディーラーにお願いした。


純正マフラーは保管してあった物を持ち込みである。
交換工賃はとても良心的であった。

完全に見た目ノーマルに

車外で唯一確認できたカスタムポイントであったマフラーが純正になったことで、完全に外見はノーマル車両になった。


カッターがあるおかげでそれなりに存在感を醸し出しているが、排気口そのものの断面はかなり細くかんじてしまう(笑)

そしてなんかとても新鮮だ。
交換作業が終わり、エンジンを掛ける。

当然だが静か。エンジンが発する音の方が気になる。

変わったのは”音”だけ

なんか、ノーマルマフラーはフン詰まりだ、、、とか、排気効率がどうたらこうたら、とか、だから社外マフラー必須みたいな風潮あるけど、社外マフラーからノーマルマフラーに変えて(戻して)ハッキリしたこと。

静かになった。

ただそれだけ。

じゃー、ノーマルマフラーから社外マフラーに変えて感じたアレは何だったのか?
全てはヤル気にさせるサウンドに他ならない錯覚だった、のかもしれない。

但し、メーカーもノーマルとの比較をシャシ台に掛けて”こんだけ数値が変わったよ”と証明しているし、それは嘘ではない(と思いたい)が、元々動力性能に充分余裕のあるZC33Sでは誤差範囲、或いはフィーリングの違いでしかないのかもしれない(と思う)。

フィーリングの違いで純正マフラーを評価すれば、低速域のトルクが増したように感じるし、事実街中では乗り易い。

もう一つ。
オリエントワークスによるECU書き換えされた我が車両に関しては、上もキッチリ回るし最大ブースト値の変化もない。フン詰まり感?マフラーだけの比較ならフィーリング上の変化はないですよ。

次は補強類だ

マフラーの次は、クスコがラインアップするパワーブレースはフル装備のままとなっているが、今現在進行形で一つづつ外しては走りを繰り返している。

これも、当初は「補強はノーマル足にも良い」としていたけど、無いなら無くても良い、又は組み合わせによっては有り等、色々探り中である。

最終的には全て取り外すところまで持っていくが、ノーマル車両にはこれとこれは有った方が良いよ!っていうのをご提案できたらいいなと思っている。

取り合えず、現在確定なのは、ピラーバーとトランクバーは街乗りメインだったら不要かな?

ではでは。



MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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