毎日一番向き合う空間だから
Metabon宮です。
ZC33Sスイフトスポーツのインテリアについてはいろんな意見、感想があると思うが、筆者はとても気に入って乗っている。
試乗したときに最初に感じたのは「80年代~90年代のホットハッチ」的なアツさと現代的なクールさだ。
正面には、古典的スポーツカーの文法に則った深いメーターフード。奥まった2眼メーター。スピードメータは260km/hまで刻まれている。左右で色が異なるオッドアイ・カラーは実に洒落ている。
中央のインフォメーションディスプレイだけが今どきのクルマであることを主張する。
艶やかな赤から黒にグラデーションするガーニッシュがさし色として華やかさを演出している。
タイトで座り心地の良いバケットタイプのシートはデザインが秀逸。シートバックにはSPORTロゴがあしらってある。
レッドのステッチが目を引くが,シート表皮も,よく目を凝らしてみると銀色の細かい糸が編み込んである凝った生地だ。
「特別なクルマ」であることを目いっぱい盛り込んでくれたスズキに感謝である。
そこに自分好みを入れていくと
Metabon宮がやりたかったのは「テカり」の除去。
大変気に入って乗っていたが、樹脂のテカり感だけはいかんともしがたく感じてきた。
そこで、ラリーカーのような「インパネの照り返しを防ぐ」意味もあるが,樹脂独特のテカり感をなくすにはつや消し塗装するか、生地を貼るしかないと思い後者を選んだ。
筆者はアルカンターラ張りと呼んでいるが、正確には「アルカンターラ風」である。
ちなみに「アルカンターラ」とは「東レ」(旧東洋レーヨン)の商標で、合成皮革素材でいわゆるスウェード、バックスキンの風合いを再現したものである。なので他社製は調とか風がつく。
AUTOMAX IZUMI製のアルカンターラ調シートを2セット使用してインパネ全面とドアトリム上部に貼りつけた。
↑このシート(クリックで販売サイトにジャンプ)を2セット(正確には後で1セット)購入した。
基本的には、①貼り付ける面の脱脂をする。②伸ばして貼りつけながらデザインカッターでカットする。③空気を抜く を繰り返す。
筆者は決して手先が器用な方ではない。「やってみたい」気持ちが優先してしまったのだ。
ちなみにアルカンターラ調ではなく,本物の東レのアルカンターラで貼ることも可能だ。
最初はエアコン吹き出し部だけだった。
最初は一番「テカり」が気になったエアコン吹き出し口周辺だった。そこで味を占めてどんどんアルカンターラ領域が広くなっていったのだ。よく目にする部分に高級感が出るとちょっと気分がいい。
耐久性は?
すでに貼り付けて一年以上経過しているが、日光による焼け、退色はあるもののそれが味になっていると感じる。また、耐久性は抜群だといえる。細かい毛が抜けることもなく,手触りも良好だ。カラーも黒だけでなく各色そろっているので好みで選ぶこともできる。
今後は「カーボン化」か。
さて、もし今後手を加えるとしたら「カーボン化」を考えている。
カーボンといってもカーボン調である。
スイスポ仲間が実際に装着しているのを見て、「シールとは全然違う」ことを実感。かなり刺激されてしまっている。
注目のアイテムは以下のものたち。
いっぺんにやってもいいし、コツコツ小遣いをためて一つずつ着けていく楽しみがある。
まとめ
内装の楽しみ方はそれぞれだ。
筆者はアルカンターラ調を選んだが、アクセントにボディ・カラーを取り入れて楽しむ向きもあるし、ラッピングフィルムを使う方法もある。
また、筆者が黒で統一したが、オレンジや赤などオリジナリティを出すのもいいと思う。インテリアは大事です。
いずれにしてもスイフトスポーツは「楽しめる素材」であることは間違いない。
毎日触れる、向き合う空間だからこそ、こだわってみたらどうだろう。
Metabon宮
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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