ZC33S コラム

【お悩み相談】レーダー探知機をOBD接続したいけど・・・【OBD2】

お悩み相談コーナー

Metabon宮です。

早速ですが、横浜にお住いの白い6ATにお乗りで,当ブログ読者の方より以下のようなメールをいただきました。
概要をまとめると・・・・

・光オービスが出たため、レーザー式オービス対応のレーダー探知機が各社から発売されている。これを機にレーダー探知機をZC33Sに導入したい。

・できればOBD2接続してブーストメーターとしても使用したい。

・各社のOBD2アダプター適合表を見てもZC33Sが適合表にない。

・ネットを検索するとZC33SでOBD2接続してトラブルが報告されている。みなさんどうしているのだろうか?

という内容のお悩み相談。

ちなみに筆者(Metabon宮)は現在、OBD2にマルチメーターを接続して使っている。
しかし、レーダー探知機を導入する予定もなく、身近に導入したという例もないので、石氏と相談の上、調べてみた。

OBD2マルチメーター。なかなか良い。

OBD2ってなんだ?

OBDとは「オンボードダイアグノーシス」の略で、 自動車各部に取り付けられたECU(Electrical Controll Unit)にプログラミングされている自己診断機能である。 (ウィキペディアより)
OBD1と呼ばれる世代の時は、専用の診断機をつないでエラーログを調べ、故障原因を突き止めたり、ECUリセットや、各種設定に使われた。各社規格がバラバラで互換性がなく、修理業者もメーカーごとあるいは車種ごとの診断機が必要であったため、非常に不便であった。

そこで登場したのが現在の「OBD2」規格である。
全メーカー統一規格で、ECUに集められた各センサーからの電気信号を読み取れるようになった。現在はその信号を利用して、車両情報を表示させる製品も多く発売されるようになってきた。

しかし、そもそもが自己診断機能のための接続ポートであり、常時接続して使用するものではない、という考え方もあり、ここに何らかの機器を接続して不具合が出たという報告は、車種を問わずあがっているようだ。

例えば上記はコムテックの最新機種 ZERO 707LVという機種だが、
一番のウリは「レーザー受信」が可能で光オービスや移動式オービスにも対応していること。サブ機能としてOBD2接続で12項目以上の車両情報を表示させることが可能となっている。例としては水温、吸気温、油温、ブースト圧などである。

OBD2アダプタ適合表をみると・・・

2020.2月現在のコムテック適合表より。

なんとZC33S自体が載っていない。RStは載っていて適合しているようだ。

念のため、コムテックだけでなく、ユピテル、セルスターも調べたが、なんとそれらにもZC33S自体が掲載されていないという事態・・・・・

リストアップされたうえで「不適合」と書いてあるならまだしも、その型式自体が載っていない。スポーツではないがハイブリッドやRStは適合している・・・・

いくつかZC33Sの装着例を検索してみたが、問題なく動作しているものもあったが・・。

結論は・・・・

筆者のスイフトスポーツ(6AT セーフティパッケージ 全方位カメラ)は、OBD2接続でマルチメーターを接続している。

今のところ問題なく動作しており、各種安全デバイス(デュアルセンサーブレーキサポート他)に異常はみられない。

しかし、だからといってレーダー探知機をOBD2接続して大丈夫か・・・というと何とも言えない。

今後、メーカーから「適合」「不適合」のアナウンスが出る可能性もあるので、それを待って導入するか、不具合を覚悟して自己責任で導入するか、ということになる。

筆者個人的には、そこまで神経質にならなくてもいいのでは、思っているが、それはもし何らかの不具合があれば外せばいい、と考えているからであり、OBD2接続をおすすめするものではない。


と、なんとも歯切れが悪いカタチになってしまったが、ブースト圧を知りたいだけなら、筆者が使用しているマルチメーターか、ちゃんとセンサーから引っ張ってブースト計を装着する(石氏はそうしている)のが良いと思う。

レーダー探知機を優先するなら、ひとまずACC電源での使用をおすすめしておきたい。

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