ZC33S コラム

【やっと】4輪アライメント調整【実施】

昨年7月に車高調整キット(TEIN FLEX Z)を組み付けたが、実はアライメントの調整をしていなかった。

理由は、T/M異音対策が同時進行中で、T/M脱着の際にドライブシャフトを抜く関係でフロントの足回りは都度半バラされてしまうからだ。

車高を下げればトー角は変わってしまうし、そもそも足回りをバラしたらアライメントは狂ってしまう。っていうか、メーカーラインオフしたノーマル車両でさえ、ある程度設けられた範囲の中に納まるようにされているだけであって、一台一台4輪アライメントテスターに掛けてはいない。せいぜい車検と同じサイドスリップを測定するくらいである(間違ってたらごめんなさい)

ワタクシはここ一年、非常にモヤモヤしていた。

・タイヤが変な減り方をしているかも?

・燃費は妙に悪いのはアライメントが狂ってるせいかも?

・コーナーで不意にイン側に切れ込む(オーバーステア)のはアライメントのせいかも??

・車が左に流れる(そういうもの?)

とは言え、なんだかんだこのの状態で乗っていると、それが当たり前になり、そういうもんかな?まぁ普通に走ってるし、となっていたのも事実である。T/Mの異音が解決したら、例の工場に予約入れて測定と、調整をお願いしよう、そう思っていた。

という訳で、既にお伝えした通りエンジンマウント左の交換により異音が解消したため、念願の4輪アライメント調整を行ったのでレポートする。

いや~、ビックリですよ! (Metabon石)

そもそもアライメントとは??

ホイール・アライメント(Wheel Alignment)は自動車のホイールの整列具合のことで、「アライメント」と略していうこともある。車体に対してホイールの位置、角度、方向がどのように取り付けられているか、その車の性質や構造等により設計されている。その数値を確認する装置がアライメントテスターであり、テスターに掛け設計範囲内になるよう調整することをアライメント調整という。

ちなみに、車の「走る・曲がる・止まる」という動作にはホイール・アライメントが大きく関わっていており、バランスが崩れる(アライメントが狂う)と走行上のトラブルの原因(フラフラする、真っ直ぐ走らない等)や、タイヤの偏摩耗に繋がる。

代表的なアライメントの要素

スラストアングル

注)それぞれの角度がどうなるとどうなっちゃうのか?についての解説はここでは割愛する

アライメントを調整した方が良い場合とは?

下記に当てはまる場合はアライメントの調整が必要と考えた方が良い。

1)縁石等に足回りをぶつけてしまった
2)車高を下げた
3)サスペンションを分解、交換した
4)タイヤが変な減り方する
5)何年もアライメント調整していない

それはなぜか?
サスペンションは組み付け性や製造誤差等を吸収できるよう、ボルト穴はバカ穴にしてあり調整が出来るようになっており、外的衝撃が加わったり、足回りをバラしたりするとアライメントは物理的に狂ってしまう。
また、車高を変えると、例えば前輪で言えばサスペンションアームとステアリングリンケージ(タイロッド)の腕の長さの違い等にによりトー角に変化が出たり、サスペンション形式によってはキャンバー等が変わる。

という訳で、車高調キットを取り付けたり、ダウンサスを組んで車高を下げた場合はアライメントを調整した方が良い。

どこで調整してもらうか?

アライメントテスターは高額な設備になるため、どこにでもあるわけではない。意外かもしれないが、メーカーのディーラー(販売店)には自分が知る限りでは備えていない。もちろん、お願いすれば引き受けてくれるだろうが、販社ではできないので系列のエリア毎にある大きなセンターに運び込んでの実施となり数日預けることになる。

ではどこで??

「アライメント調整」「4輪アライメント」等の用語で検索してみてほしい。すると、お住まいの地域のタイヤ館等のタイヤショップや、チューニングショップ、規模の大きい板金塗装屋さん等がヒットするはずだ。
ただし自分の経験上、お店によって当たり外れもあるし、使用している設備も異なる。調整する人の腕はもちろん、心意気(妥協の閾値)によっても変わる。できれば予め評判等をリサーチして慎重に選ばれたし。

関東であれば、超おススメのところがあります
     ↓↓↓

おススメはここだ!!

茨城県笠間市にある、国井自動車さん、常磐道水戸ICからもわりと近い、国道50号からちょっと奥まってる小高い丘の上なので場所は判りづらいが、設備も腕もピカイチである。そして実はここのアライメント調整のファンも多い。

<アライメントテスター>
自動車工具業界では日本一のメーカーでBANZAI製です。パソコンに車種を投入すると車の寸法に台車が自動的に移動し、あとは車を乗り入れて「測定開始」。するとローラーがタイヤを回し疑似走行状態を作りだす。測定機がタイヤに接触し現在の数値を測定し印刷することができ、約5分で作業が終了します。さらにアライメントの調整にはタイヤを回転させながら走行状態に近い状態で調整し、特別な状態の車以外約1時間程度で終了します。ホイールのぶれなどのランナウト補正はタイヤを回転させることでコンピューターが自動的に補正していますので安心です。また、メ-カーのBANZAIに依頼してこまめにマシーンの定期点検も実施していますので性能も抜群に安定しています。(国井自動車HPより)

HP中にもあるが、アライメント調整は「必ず電話にて予約を入れてください」とのこと。

という事でアライメント調整に行ってきた

事前に電話にて予約した今日、時間は朝一(8:00~、という事は4:30起床)茨城県笠間市に向かった。因みに以前も何度かお世話になっている。

早朝の某SA。この空気感が好きだ。何故か今日はトラックが多い。。。

何年ぶりだろう?入り口がちと判りずらいんだよね。

これがBANZAI製のアライメントテスター。まぁタ○ヤ館とかにはこの規模のは無いよね。。。

まぁ、なんてことない(失礼)普通の板金塗装屋さんにしか見えない(またまた失礼)

FFの社外ホイールに多い、コンケープに見せる為に採用されているスポーク部が出っ張ってるデザインのホイールだと、ローラー(後述)がガタガタして測定できない為、治具を取り付ける。

なんかこんなデザインのホイールありそう・・・

先ずは現状を測定する。測定は全自動っすよ!

測定はタイヤをローラーが回し疑似的に走行状態を作り測定。ローラーがタイヤ側面(今回は円盤治具)をトレースする。

予想通り、NGだらけ(真っ赤っか)
ここから、規定範囲内で、かつ左右同じになるよう、調整を行う。

測定しながら調整、調整しては測定が繰り返される。当然疑似走行状態でである。画像はハンドルの左右きれ角を測定中。

全部規定内に収まる。ただここでキャンバーが左右で0°5′ずれているのを更に合わせるらしい。(同時に1G締めをして頂いた(当然狂うのでまた調整))

はい、ほぼキッチリ。ここまで1時間。

治具を外し、お会計を済ませ終了。だいたい一時間20分くらい。料金はやる内容によって異なるが、スイスポの場合は掛かっても15000円だそうだ。因みに当ブログへの掲載(写真掲載含む)の許可は頂いている。

効果は如何に!?

前回違う車種だったが、国井自動車さんの敷地を出る段階ですぐに変化に気付く。ハンドルの座り(手応え)が違うのだ。
おおおおぉぉぉ!!!と心の中で雄たけびを上げながらR50を水戸ICに向けて走る。すでに直進安定性が上がっているのが判る。

こりゃ早く高速道路で試したい!!
逸る気持ちを落ち着かせる。

高速入り口からETCゲートまでの緩いカーブで切り足しや切り戻しが必要ないことに気付く。

まるで矢の様に真っ直ぐ走る

今まで、と言うか今朝までこれが普通と思っていた我がキイロ号が如何にいい加減だったのかを思い知る。

とにかく、ビシッと真っ直ぐ走ろうとする。
ステアリングを握る手がリラックスしている。
あれ?レガシィ?四駆??そんな感じだ。
フラフラしないので運転も楽だ。
もうこれだけで2時間かけて出かけた甲斐がある。

なんも弄ってないノーマルの時でもここまで直進安定性は無かったはずだ。

いつもの山へ向かう。

峠道でも真価を発揮

変な巻き込もうとする動き、突然現れるオーバーステアに悩まされていた。その悩みはEDFCで解決してやろうと思っていたが、やはりアライメントの問題だった。

トー調整でこうも乗り味が変わるとは。。。
終始ニュートラル。
コーナーでステアリングを切ったら切った分だけ曲がる。
直進安定性だけでなく、コーナリング特性も素直になった。

まとめ

冒頭にも書いたが、とにかくビックリである。
いままであたりまえだと思ってたものが音を立てて崩れる。
あ、でも世間一般的にはこれが普通なのか(笑)

諄いようですが、車高調組んだりしてまだアライメント調整をしていない方、やった方が良いですよ!

見た目なんも変わらず、地味です。
が、こういう事をしっかりやるのって、とても大切だと思うのです。

気持ちよく走る為に、、です。

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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