雑記

【クルマは】ジムニーだからこそ足に拘る_ばね+ダンパー編【走ってなんぼ】

走行性能に関わる大物パーツ購入し、使用する過程で選択をミスった・・・
と感じた場合、皆さんならどうしますか?
我慢しちゃいます?目瞑っちゃいます?そのうち慣れるだろう??

何をもって良しとするか?
どこかに妥協点をみつけ、これで良いんだと自分に言い聞かせるか?


自分はコレが非常にストレスに感じ、我慢できない性分である。

Metabon石

実はというと

前回の寄稿で、純正ルックで乗り味最高!になるダンパーの話をしましたが、内容は敢えてダンパーに限定しておりました。

で、今回は2種類のダンパー(B6スポーツとスタンダード)に、
純正と違う仕様のバネを組み合わせたらどうなんだ?

っていう話をしたいと思います。

――――――――――――――――――

まず、その必要性を感じた経緯から。

純正バネにビルシュタインB6スポーツを組み合わせていた時、低速域で路面の凹凸を拾い常に縦に揺れる現象が気になりまして、しばらく観察した結果、フロントのバネがダンパーに負けてるのでは?という推測による結論に至ります。つまりバネとダンパーのバランスが悪い。

ダンパーが固くなりすぎて純正バネのバネ定数ではやや役不足なんじゃなかろうかという訳です。

ちなみに純正バネのばね定数は、
フロント:1.66kgf/mm
リヤ:2.3kgf/mm
(Metabon石 調べ)

この純正バネのばね定数に対してフロントのみレートを上げたい。どんくらい上げれば良いかなんてーのはいちジムニーユーザーでは当然判らない。とりあえずどんなモノが手に入るか調べてみる。

それともう一つ。純正車高用ばねの社外品は皆無なこと。思いつくところで津田レーシングさんのアイバッハのみ。気になるばね定数は非公開である。こちらは同社こだわりのビルシュタインダンパーと組み合わせて使用したい。

<DAMSELユーロサスペンションキット>

しかし、これまたタイミングなのか入荷はかなり先になるとの事でダンパー選びの時に断念済み。

仕方なく通称1インチアップ(20mm〜30mm)の中から選ぶことにします。

とりあえず選んだバネは

数ある中から一発で当たりを引くのは難しいのですが、JB23の経験から、ひとまずコレを試そう、そんな感じではあります。

モンスタースポーツ ハイトアップスプリングセット(520500-5500M)

気になるばね定数は、

フロント:2.1kgf/mm(対純正1.26倍)

リヤ:2.4kgf/mm(対純正1.04倍)

と、狙い通りフロントのみばね定数がアップすることができます。

純正バネとの相性がイマイチだったビルシュタインB6スポーツ、ついでにスタンダードをこのバネに組み合わせてテストしてみましょう。

の前に!↓↓↓

ハイトアップスプリング組み替え時の注意点

ハイトアップスプリングを装着した場合について、ばねにより20mm車高が上がることになりますが、ノーマル長のダンパーを組み合わせた場合、リバウンドストロークが減ります。

コレが厄介でして特にリヤサスでダンパーによるリバウンドストップ(底付きの反対、伸び切り)が起きやすく、車がバウンドした際に「ドン」という衝撃が起きます。はい。とても不快です。

対策方法は見掛け上のダンパーストロークを増やすしかないので、ダンパー延長BRKT(35mm)を使用します。

ワタクシはアッパー側にコレを装着します。

どこのご家庭にもある万力で固定し、しっかり締め付けます。

コレによりちょっとしたところでのリバウンドストップの衝撃がほぼ発生しなくなります。できればバウンド側もその分規制したいところですが、現在ちょうど良い物が売ってないので時期を見て自作かな。

リヤのサスストロークを増やしたら以下の対策が必要です(ノーマル長のダンパーのままであれば不要です)

★ブレーキホースの延長

JB64からリヤのブレーキが左右独立になった為、JB23にはなかった左後輪行きのブレーキホースの延長が必要になります。

★スプリング遊ばないかの確認

ダンパー伸び切り時にスプリングがズレないか(遊ばないか)の確認も必要です。

モンスタースポーツのハイトアップスプリングはダンパー長35mm延長しても大丈夫です。

後はグレードによって有る無いがありますが、オートレベライザーのハイトセンサーのステーも変える必要があります。

それと、今回ワタクシはとりあえずやりませんが、キャスター補正ブッシュも欲しいところです。

たかが20mm、されど20mm。たったの20mmホーシングの位置が変わっただけでキャスター角は数度起きてしまい、直進安定性等が落ちます。※今回ばねを純正→ハイトアップ→純正→ハイトアップと何度か変えてテストしてますんで違いはハッキリ体感できました。

という事で万全では無いにしろとりあえずばねとダンパーをテストする準備は整いました。

ばね×2変数、ダンパー×2変数

試した順番は以下になります。(因みに前回のレポートは1)と4)での比較になります)

1)純正ばね+ビルシュタインB6スポーツ

2)ハイトアップスプリング+B6スポーツ

3)ハイトアップスプリング+B6スタンダード

4)純正ばね+B6スタンダード

特に2)のB6スポーツがどうなるか?が楽しみですね〜固いダンパーとの相性は如何なものか?!

固いばね+固いダンパー=丁度いい?

先ず、たった20mm上がっただけなのに、随分と大きくなった印象です。すぐ見慣れちゃいますけどね。乗り降りの際にも気づきます。まぁすぐに慣れちゃいますけど。

早速走ってみると、狙い通りフロントの低速域での路面の凸凹拾った時の縦揺れのような不快な感じは収まり、ばねとダンパーのバランスが整った印象です。

しかし、やはり「固いかな?」と言う気がします、ワタクシには。不快な突き上げ感は無いのでそこは安心して良いです。

暫くコレで乗ってみることにします。

スポーティ派にススメ

ジムニーに於いて何をもってスポーティと言うのか?悩むところですが、この組み合わせがハマる人は少なからずいると思います。純正ばね+B6スポーツのレビューでも旋回性や高速時の安定性が向上したと書きましたが、車重を支えるばねのコシが強くなったせいか、ブレーキング時のノーズダイブも減り、うっかり峠道も試してみたくなるほどであります。

でもやはり低速時の固さ(路面の凹凸を拾う)が自分にはちと辛いですね、、、。2000km程走りましたがここでダンパーをB6スタンダードにバトンタッチしたいと思います。

JB64にはスタンダード(確信)

ダンパーをB6スタンダードに組み替えます。ダンパーだけなら非常に簡単ですね〜。

リヤのホーシング側のダンパー固定方法が通しボルト+ナットになったのは地味に嬉しい。

ハイ!入れ替えました。と言ってもあまり変わり映えしませんね、、、ラベルが違うくらいですし。

乗り味的にはベスト、と思われたが

B6スポーツに比べ、だいぶマイルドになりコレで決まりだなと、しばらく乗ってみることにします。

するとですね、、、色々見えてくるんですよね〜

今度は路面にうねりがある舗装路、ある速度域(50km/h辺り)と、条件が揃うとフロントがボワンポワンする自分が一番嫌いな症状が出ることがわかりました。

タイヤがね、ケース剛性が高いジオランダーMTのせいもあるかと思いますんでエア圧を変えて改善を試みますが、やはり部分的にばねとダンパーの相性が合わない条件があるようです。

それと、たかが20mm、されど20mm。これによってキャスター角が何度立つか検証されてる方がいらっしゃいましたがその影響は直進安定性の悪化と言う形でハッキリと体感できます。特に自分は高速道を多用するので由々しき問題であり、キャスター補正も視野に入れる必要があると痛感しました。

結局メーカー想定の組み合わせに落ち着く?

乗り味に関して、B6スタンダードに合うばねはないか?さらに違うばねも試してみたく調べたところ、タニグチさんとこのACE20がモンスターハイトアップよりフロントのばね定数が低い事がわかり興味が湧いてきます。

が、ここはぐっと堪え一先ず純正ばねに戻すことにしました。

ビルシュタインが純正との組み合わせでベストとなる様セッティングしたのですから当然一番しっくり来るのは間違いないです。

それと、ノーマル車高になった事で直進安定性も元に戻ったのは言うまでもありません。

これはこれで新鮮かも(笑)

って言うか、ノーマル車高こそがメーカー(スズキ)があらゆる性能を想定している姿、に他ならない訳で。

もう一歩踏みこむ?

さて、お気づきかもしれないがまだ「これだ!」と自信を持って言えるセットアップは見つかっていない。

薄々解ってるけどそれはタイヤのせいかもしれない。

もしかしたら、ビルシュタインに固執してるのが間違ってる、これも大いにあり得る。

一層のことタイヤも含めラインオフ状態に戻すべきでは?もよぎる。

現在納車から9ヶ月、走行距離1万km。

理想の乗り味を追求する旅は続くのであります、、、。

やっぱタイヤかなー?

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
Metabon宮 Metabon石