雑記

【クソコラム】ついに来ました!スイスポとの倦怠期【誰にでもやってくる】

【蜜月】みつげつ
 結婚して間もないころ。ハネムーン。
 親密な関係にあること。「両派の蜜月時代」(goo辞典より)
一緒に暮らし始めたころ。あのときめきやワクワクやドキドキは、いつか必ず終焉を迎えます。

そう、今日は蜜月を終えた者が迎える時期、「倦怠期」のお話です。
あ、とは言っても夫婦間の話じゃないですよ?(笑)

クルマ(スイフトスポーツ)との関係の話です。
あんなに夢中だったクルマにもやがて「何にも感じなくなる時期」「水や空気のような存在になる」ときが訪れます。心理的には安定期といってもよいでしょう。

しかし、ワクワクドキドキを求めて手にしたZC33Sスイフトスポーツ。
それを感じなくなると、どうなるのでしょうか・・・・
というお話です。

Metabon宮

蜜月と倦怠期

まず前提として、ZC33Sスイフトスポーツの購入時期は2019年の5月である。納車は9月。待つこと4か月。こんなに納期を待ったクルマは他にない。

試乗してあまりの刺激的な走りに狂喜乱舞し、家族の反対を押し切って契約したスイフトスポーツ。

納車されて、毎日の通勤が変わった。
道路をがっしりとつかむ接地感。それでいてしなやかな足回り。

アクセルを踏み込めば、怒涛のトルクであっというまに法定速度をオーバーする加速。

「とんでもない魔物を飼ってしまった・・・・・」
そんな背徳感のあるドライブ。おもわず笑みがこぼれる。

プレミアムシルバーの地味な外観に、クルマに詳しくない人は気づかない。このクルマが内包する悪魔的な潜在能力を。ククク

それがまたたまらなく楽しかったりもした。

このクルマを通して友達もできた。生涯付き合える大切な友だ。

倦怠期の原因は何?

あれから2年と5か月あまり。

魅力に憑りつかれ、さらにもっと、と欲求はエスカレートし、ずいぶんチューニング、カスタマイズをほどこしたりもした。

ミーティングにもよく行った。並べて駄弁るだけでも楽しかった。

そしてそのイジリもひと段落し、その状態で乗っている。

手を加えるたびに表情を変え、変化を楽しませてくれたZC33Sが変わらなくなった。

毎日同じ状態。

そのことが一つの原因なのかもしれないが、断じてZC33Sスイフトスポーツに我慢ならないとか、嫌になったわけではない。
むしろ、他のクルマの後にスイスポに乗れば、「やっぱりコレでしょ?」などと感じているのは間違いない。

つまりは、アレだ。飽きが来たってこと。

身も蓋もない言い方をすればそうなる。

ついでに言えば、ワタクシMetabon宮も相方の石氏も飽きっぽいタイプだと断言できる(笑)。

ここで断っておきたいのは「飽きる」ということは決して悪いことではないことだ。

よく、飽きっぽい人、などマイナスイメージでとらえられてしまうことだけど、飽きるってことは「心的飽和が早く起きる」ということ。もっと砕いていうと、「心が満たされるまでの期間が人より短い」ことをいう。

なぜ、そういうことになるか、のメカニズムは脳のワーキングメモリに関係すると言われている。飽きっぽい人はワーキングメモリが大きいとされている。

ワーキングメモリとはご存知「短期記憶」を司る領域で、暗記だったり暗算など、瞬間的な記憶をしておく領域のことである。

飽きっぽいひとは、一度の経験でより多くの情報を得ることができると言われている。つまり、一度のドライブでクルマから得られる情報が多いのだ。一度の多くのことを記憶として刻む。



毎回の何気ないドライブや通勤でも「五感を総動員して、ものすごい量の情報」を得ている。
それはZC33Sのエンジン、ボディ、足回り・・・・揺れ、振動、Gなどなど、好きだからっていうのもあるけど、好む好まざるにかかわらず感じてしまうタチなのである。

クルマに何の興味も関心もない人の真逆の感受性(笑)。
全身でZC33Sを感じているのだ。

で、2年、やがて6万kmになろうとする付き合いを通して、だいぶ慣れ合いが生じてきたとしても不思議ではない。

これは「全然飽きが来ません!!」なんか言っているアナタにも必ずいつか訪れる現象である。

※あくまで飽きっぽい人はワーキングメモリが大きい傾向があるという話ですべての人がそうであるわけではありません。
ちょっと齧ってうまくいかなくて放り出してしまう人はその限りではありませんのであしからず。

これからどう付き合っていく?

大事なのはこれからである。

そろそろ飽きたなぁ。じゃっ、買い替えるか!!

そう簡単に問屋は卸してくれないのが現実である。
一番の理由は経済的なものだし、2年そこらで買い替えることを家族は良しとしない(ここ数年2年くらいで3台買い替えてしまった・・・汗)ことは無視できない。

もちろん、ここまで自分好みに手を加えた愛着もある。

結論から言えばまだまだ乗り続けることになる。

ではどう付き合うか?
考えられることを3つ以下に並べてみた。

さらにカスタマイズを更新していく

これも相方石氏と毎日のように相談していることである。
いくつかは「維持」のために必要経費として計上しているが、今更タービンを換えたり、カーボンボンネットにするぞ!!とかそいういうのはもういいな、と。強いて言うならラッピングでツートーン化もシャレオツ?なども考えた。

もっともっと!の欲求がない。つまり、カスタマイズのためのカスタマイズは考えてはいないということである。

いっそノーマルに戻す

ここで一度、社外パーツ類を外し、足回りも含めてノーマルに戻してみるということも考えている。
過去の経験からすると絶対に新たな発見があるはずなので、有力な案ではある。
ただし、そのための時間と費用をどうするか、という問題がある。社外パーツを一度外したら、また着けるだろうか。
もしノーマルに戻したら・・・・お別れも近いかもしれない(笑)

現状維持でプラスアルファを考える

今一番有力なのがこのプランである。
「これ以上投資をする意欲がない」という正直な気持ちがあるので、消耗品(足回り、タイヤ等)は別として現状維持でいく。
ただし、今までより視野を広げてスイスポと付き合っていくという案。
具体的に言えば、スイスポ×ラジコン、スイスポ×自転車、スイスポ×アウトドア、みたいにスイスポはあくまでライフスタイルのツールに徹するというスタンスである。

スイスポ=スポーツ走行、ゴリゴリの走り、というところから一度離れてみる・・・・というのが趣旨だが、それならスイスポである必要性はないのでは(笑)という疑問もついてまわる。

ちなみに筆者は「ゴリゴリのスポーツ走行」を求めているわけではなく、むしろ快適性を求めてきた。しかし、結局のところ、「スポーツ性能を犠牲にしないで」というところにこだわっていたように感じる(剛性とか)。

いずれにせよ、コロナが収束して自由に出かけられるようにならないと始まらない。

まとめ

このブログを立ち上げた当初はまさか自分が「飽きたかも」なんてエントリを書くとは思いもしなかった。

でも、何事でもそうだが、永遠に続くことなんてない。

ターニングポイントが来たとき、どう考えるか。
これはとても大事なことだと思う。

飽きちゃったけど、新たな魅力を探しながらどう付き合っていこうか。

あなたならどう考えるか?

そんなことをいつか、考えるきっかけになれば幸いである。

なんども書くが、飽きることは悪いことじゃない(笑)。

Metabon宮


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自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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