そして、現在に話は戻る。
Metabon石氏のキイロ号も宮号と全く同じ構成のシステム(TEIN FLEX ZにEDFC ACTIVE PROの組み合わせ)に某データ元の方のセッティング。
このデータ元の方のセッティングはとにかく素晴らしく、かなり走りこんでつくられたものだ。
FLEX Z単体でのお世辞にもよろしくない乗り味とは比べ物にならないものだった。
悔しいが、自分であがいて作ったセッティングデータでは到底敵わなかった。
その素晴らしいデータを頂いて満足して乗っていたのだが、やがて、
色々あって、やはり自分好みに自分で調整出来たらと思うようになっていく。
というのが前回までの話。
それからしばらくして、石氏と朝、一緒に走るようになった。
彼は自分にはない「数値で捉え、数値で考えて詰めていく」という考えを持っていた。
自分はあくまでアナログに「今こう感じたから、この数値を2~3いじってみよう」と繰り返していたが、石氏は違った。
この速度で、このGで、このギャップ。だからそのとき足はこうあるべきだ、と仮説を立てて、試してを繰り返していく。
一度試したことをまたやることがない。
自分のやり方だと体調や気分でかなり印象が変わってしまうのはわかっていた。
なるほど、この方が近道かもしれない、と思った。
その仮説と検証を繰り返す場が、T山のワインディングとその帰りの市街地だった。
つづく
自動車物書きユニット MetabonZ。
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