ZC33S コラム

【コラム】クルマは足が決まらなきゃ #15【最終話】

ボディ補強の奥の深さ

リアピラーバーで効果を実感した我々は、CUSCOのHPを読み漁った。

そこには「まだまだ先がある」ことが書かれていた。

リアピラーバーの下方、リアシートバックレストの根元当たりにもぶっといバーを付けるとさらに良いらしい・・・・

がぜん興味が湧いてくる。

補強のいいところはパーツが比較的リーズナブルなことだ。

早速試す。効果は・・・・・そしてさらにフロント側や、シートレールにも補強を施すパーツがある・・・それを着けるとどうなるのか。

朝練は実験と練習を兼ねて白熱していく。

クスコのトランクバープラス。これも強烈に効果を感じられる。

足が決まったから、はじまった。

スイフトスポーツに出会い、半年、1万キロを走った頃にEDFCと出会った。
同じようにEDFCに興味を持つ仲間と知り合い、その中からMetabonZが結成された。

それぞれ理想の走りがあり、理想の足回りがある。

ある者は峠での攻撃的な走りに剛性感の高い、硬めのセッティングを求め、あるものは、ロングツーリングの快適性を求め、とそれぞれ目指すところは違う。

その中で、たまたまMetabon宮とMetabon石氏の理想が似ていたことも大きい。

いずれにせよ、このEDFC ACTIVE PROがなかったら、

自分のスイフトスポーツの「足が決まった」とは思えなかっただろう。


きっと、車高が低いから、スポーツ車だから、走り系だから、と言い訳を飲み込んでどこか妥協して乗っていたに違いない。

足が決まったから、次が欲しくなる。

足が決まったから、遠くに行きたくなる。

足が決まったから、この決まった足を誰かに体験させたくなる。

そんな不思議な魅力がある足回り。

もしかしたら最後のガソリン・スポーツ?

この先どれだけ、この相棒スイフトスポーツと過ごせるだろう。できればずっと乗っていたい。しかし、いつかかならず別れはやってくる。

そのとき、電気自動車やPHVのようなクルマが主流になっていてもおかしくはない。

あるいはサブスクリプション・サービスが浸透してクルマは定額で借りるものになっていくかもしれない。

そうなると所有してチューニングやドレスアップを楽しむ、なんてできなくなるかもしれない。

だから、今を大切にしたい。

10年後、「あのころガソリン車に乗ってたなぁ」なんて懐かしそうに、T山の駐車場で語っている自分たちを想像しながら。





~あとがき~

長々と駄文を書き連ねましてすみません。
最初は、我々MetabonZ結成秘話みたいな話にしようと思っていたのですが、だいぶ脱線して、自分でも何を書いているのか見失いそうになっていました。それもこれもスイフトスポーツというクルマに出会い、仲間に恵まれ、楽しんでいること(現在進行形)から生まれました。かかわっていただいた皆さんには感謝しかありません。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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