もっとコーナーを華麗に駆け抜けたいなら!!
もし、あなたがスイフトスポーツにお乗りで、峠などのコーナリングがイマイチ苦手なら、足回りに手を入れる前に、シートを検討していただきたい。
可能なら、レカロのセミバケットをオススメしたい。
身体をしっかり支えて、ステアリング操作に集中できるようになるからである。
そんなのノーマルシートでもできるじゃん!と思ったら、違う。
街乗りくらいなら純正シートも悪くない。しかし、ちょいと山道を速めに流してみると、右に左にお尻がずれてしまうことに気づく筈だ。
その時、身体はどこで支えているか。
ステアリングである。知らぬ間にステアリングにしがみついて運転している。
それをレカロのセミバケットに換えてみると、最初は体が動かせない窮屈さに慣れないが、やがて気づくだろう。
ステアリングを握る時の無駄な力みが抜けて、リラックスして運転できる自分に。
そして体がクルマにリジット(直結)されることで、クルマの挙動がお尻でわかるようになる。
あ、今滑ったな、とか、フロントが逃げているな、とか、まだイケるな、とかがお尻や腰で感じられるようになる。
足回りの動きにも敏感になる。
これは、ぶっちゃけ楽しい!!
その分振動や揺れもダイレクトに来るので乗り心地は、やや硬く感じられるかもしれない。
まさに人車一体になるが如くである。
シートを換えるだけでドライビングは確実に変わる。
また、姿勢がずれないため、腰に負担がかかりにくいという利点もある。
RECAROは疲れにくいといわれいるのは、その姿勢保持機能と体重分散機能ゆえである。
しかしデメリットとしては、体がホールドされているゆえに、後ろを振り返るのが非常に大変で、特にフルバケの場合はかなり難しい。
また、サポート部が大きいことで、乗り降りが大変であることは承知しておきたい。
ちなみに我々MetabonZはRECAROのSR-7(ASM)を選択したが,バケットシートはRECAROだけではない。
では、もしバケットシートに換えたいという考えをお持ちの方はどんなことに気を付けて選べばよいかをまとめた。
セミバケかフルバケか
バケットシートには大きく分けて2種類ある。自分の乗り方に合わせて選ぼう。
セミバケットシートは座面とシートバックがセパレートになっていて、リクライニングすることが可能である。後ろの席のモノもなんとか取れるくらいには振り返れる。
※リクライニングはRECAROの場合、ダイヤルで少しずつしかできない。
純正シートのように、一気にバタンと倒して休憩はできないので注意だ。(BRIDEのユーロスターは一発リクライニングができる!)
普段の街乗りにも使えて、時々スポーツドライビングをする、という使い方ならこちらがベターである。また、乗り降りがしにくいが、座面サイドのサポートが低くなっているタイプもある。SR-7ならFという記号が付くモデルだ。
フルバケットシートは座面、シートバックが一体型のためリクライニングはできない。
また、後ろに振り返るのは大変だ。その分、深くすっぽりサポートされる。
まさにレーシングマシンの雰囲気。
体がすっぽりと固定されるため、強烈なGでもへっちゃらなのがフルバケットシート。
確かに街乗りには適してないが、乗れないこともない。(筆者もかつてフルバケのクルマに乗っていたが乗り降りは大変かつ、サイドが擦り切れる)競技やサーキット走行などを考えているならこちらも選択肢に入る。
注意点は、競技専用のフルバケットシートは車検に通らないこと。シート背面にソフトパッドやカバーがないとこれまた車検に通らないことを知っておくべし。
まず座ってみること
まずはどんなものか座ってみること。できればそのシートがついているスイフトスポーツのオーナーにお願いして座らせてもらうことをおすすめする。
または、店頭でしっかり試座をすること。
一般に身長の高い人は「座面が長いタイプ」を選ぶこと。座面が短いとひざ裏を支えることができないためである。反対に身長が低めの方は座面が短いタイプ、具体的には自分のふくらはぎが浮いてしまわない程度の長さの座面が良いとされている。
※RECAROでいうとSR-7が大きすぎると感じたらSR-6も試してほしい。
※人によっては腰に激痛が走る場合もあるので、合う合わないがあることも頭に入れておいた方が良い。
いずれにしても座ってみることがスタートだ。
おすすめのシート
バケットシートは高い!と思うかもしれないが、命を預ける大切なデバイスである。
しっかりとしたものを選ぶのが吉だ。
セミバケットなら RECARO SR-7シリーズ
我々が毎日使用している、というのが一番の理由だが、価格と性能のバランスが一番取れていると感じる。コーナーで肩をしっかり支えてくれる心強さは純正の比ではない。
車検にも対応しているのは安心だ。
何より、運転席に座った瞬間に気分が上がるのは間違いない。
生地やカラーで様々なバリエーションがあり、また専用のカバーも多数販売されているベストセラー商品。
※サイドサポートを非常に擦りやすく、生地もさほど強くないのでカバーは必須。
BRIDE EUROSTAR
こちらのブリッドのユーロスターもおすすめのセミバケットシートである。
特徴はレバーで簡単にリクライニングできること。RECAROはダイヤルで少しずつしかできない。さすが日本製である。シートサイズもやや小ぶりで日本人向けになっている。
カラーはレッド、タン、ブラック、グラデーションから選べる。生地はスエード調。
また、オプションでアームレスト、シートヒーターが選択できる。
※長距離ドライバーに人気があるとBRIDEスタッフの方の弁
フルバケットなら RECARO SP-Gシリーズ。
バケットシートをお考えの方、どうだろう。
ボーナスでどーんと?
取り付けは場所と工具があればDIYで可能だ。
シートレールの納期がかかる場合が多いので要注意。
エアバッグキャンセラーも必要になる(大体はシートレールに付属している)。
いずれにしてもじっくり考えて選んでいただきたい。
シートへの投資は足回りと同じくらい重要だ。
Metabon宮
楽天スーパーセールで50%オフから10%オフまでかなりお得に買えるパーツがでていたのでお知らせ。※限定数が終わっていたらごめんなさい。
コンソールパネル(ホワイトカーボン調)
ドアトリムパネル(ホワイトカーボン調)
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自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
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