ZC33S コラム

【お悩み相談】お金がないんだけど・・・弄りたい【全力回答】

さて、世間は「コロナウィルス」猛威に関するニュースばかり。これからどうなるんだろうという不安に、なすすべのない毎日ですね。

そんなとき、心の支えになるのが愛車だったりします。

愛車でドライブ。愛車をいじる。その時だけでも嫌なことを忘れられたりします。

今日も、またまた読者の方よりメールをいただきました。

お金がないんだけどイジリたい・・・・

※本文とは関係ありません

「いつもブログ楽しみにしています。早速ですが、ノブレッセのエアロ、いいなと思って自分も欲しくなりましたが、値段を見てびっくり。とてもそんなお金出せません。でも、カッコよくしたいという欲求はあきらめきれません。何かいい方法があったら教えてください。」                 茨城県 Y様 

メールありがとうございます。

なるほど。お金がなくて、欲しいエアロはとても買えないと・・・・・
でも、かっこよくしたい欲求が抑えられないと。なるほど~・・・そうですか~

はい、漢のカードローン12回払いカマすか、ガマンしてお金を貯めましょう!!

ハイ次っ!!


・・・・・・・・・・・・・。

でも、気持ちは痛いほどわかりますよ~ あんまりなのでご紹介しますか・・・

なぜエアロパーツは高いのか

※宮号のノブレッセ リップVER2 塗装済みで約7万円。

ここでお話ししておきたいのは「なぜエアロパーツってあんなに高いの?」という話です。その高い理由の一部をお話しします。

社外エアロパーツのほとんどがFRP製なのはご存知だと思います。

このFRPは(Fiber Reinforced Plastics)の略で繊維強化プラスチックのことを言います。エポキシ樹脂やフェノール樹脂などにガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させたものです。

ふつうのプラモデルみたいなプラスチックじゃ強度的に全然だめなのはわかりますよね。

クルマの構造体として耐えうる強度を持たせるために繊維を混ぜて強化したものです。で、この強化したプラスチックを量産するのに「型」が必要になりますが、この型がかなり高価なんですね。そう、樹脂を流し込む型です。

MetabonZ調べで、ざっと数百万から高いものだと数千万もすると聞きました。

そして想像力を働かせていただきたいのは、じゃあそうやって高い金型をつくって果たして「どれだけエアロが売れるか」なんですよね。

もう最初から「何千台、何万台」売れることがわかっていたら、値段も安くできるでしょう。大量生産のメリットですね。

でも、社外エアロがいったいどれだけ売れるでしょうか。

社外エアロを買って、塗装して、取り付ける・・・ここまでする人は実はかなり少数なんです。

つまり、そんなにたくさん売れない。

だから、高い金型代として設備投資をした分を回収するにはそれなりの高い値段にしないと元がとれないんですね。

高い理由(の一部)、わかりましたか?

他にも、製造の工数や、原料、手作業の有無など値段が高くなる理由がありますが、「数があまり出ない」ことが最も大きな理由です。

数が出ない(出せない)理由としては、「そのエアロはその車専用品だから」ほかのクルマにはつけられないということがあげられます。

汎用品ならコストを抑えられるが・・・

上記写真を見てください。
宮号のノブレッセエアロのリップスポイラーに形状がよく似ていないですか?

よく見ると全然違うけど、雰囲気は似ています。サイドのウイング風な造形は流行りのスタイルです。

でも価格はのちほどリンクでみてきただくとして宮号のエアロに比較したら驚くほど安いのです。

理由は3点。

1つ目は「車種専用品ではない」ということ

つまり、その車種専用に作っていないので、不特定多数の車種に向けて大量に生産できるということを意味しています。

2つ目は材質がABS樹脂であること

FRPよりは製造コストも安く、重量は重いけど、強度もあるというメリットがあります。

3つ目は「それなりの品質」であること

中国の工場で大量に作られたものなので「国内生産」「職人の手作業」の国産ブランド品と比較するとかなりチープなのは仕方ないですね。




自分で工夫して取り付けできるなら

で、安いのはいいけど、取り付けはできるの?

それははっきり言って未知数です。もちろん、ぴったりなんてつきません。

自分で長さを合わせるために切ったり、ビス穴をドリルで開ける勇気とスキルがあれば、できる、かもしれないです。

かもしれない、というのは専用品ではないので、「寸法」「突起」「ねじ穴」など現場合わせでやる必要があるからです。もしかしたらうまくいかないかもしれない・・・・

それもまた楽しい、という方なら、これら汎用エアロパーツも大いにアリですよ。

ただし、車検に通るか、とか「安全なのか」についてはあくまで自己責任なのでその辺を理解している人だげが手を出すべきパーツなのは間違いないと思います。

まとめ

ということで、高価なエアロはちょっと無理だけど、汎用品を工夫してかっこよくすることは可能です。

ただし、自分で「切ったり張ったり」できるなら・・・という条件はつきますが。

頑張ってお金貯めてあこがれのエアロを買うのも人それぞれ。

ただ一つ。やっぱり趣味だし、娯楽だから「お金」はかかります。

趣味などの文化って、はっきり言って役に立たないです。

必要か?と言われれば必要もない。

そこにお金をかけるのが文化なんですね。

日本のクルマ文化をなくさないためにも、ぜひ「無駄遣い」しましょう(笑)

Metabon宮



MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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