ZC33S パーツ

【潜在能力を】ECU書き換え【解放せよ】

Metabon石です。
遅かれ早かれ、いづれやろうと思っていたECUの書き換えを実施しました。
その模様をお伝えいたします。

「このエンジンはアタリだぜぇ~!!」

はじめに

一連のT/M異音に纏わる話も一先ず終焉し、保証修理の関係で二の足を踏んでいたECUの書き換えもいよいよ解禁となってはや数カ月。

いざやろうとすると、これがまた悩む悩む。
当然、周りも次々と書き換えする人がちらほら増えてくる。

相方宮さんも、とうの昔にアールズのスーパーロムECUフルスペックに書き換え済みだ。ATとの相性も良く、トラブルも出ていないばかりか、燃費も良い。他にも数社の書き換え車両に試乗させてもらったり、話を聞いたり。

あまりにも悩み過ぎて、

「別にノーマルでもいいんじゃないか?」

と思うこともあったり。。。

そもそもノーマルでも充分速いし、
サーキットをシャカリキに走ってるわけでもないし、
競争してる相手(ライバル)がいるでもないし、

「何人(なんぴと)たりとも~オレの前は走らせねぇ~!!」
でもない。

そんなだから、せっかくECU書き換えまでの繋ぎでと宮さんに安く譲ってもらったPivotのパワードライブ(サブコン)もとっくに外してしまっていたのであります。(←めんどくさい性格)



では、そもそもECU書き換えってなんぞや?について。

ECU書き換えとは?

みなさんはECUの書き換えがどんなものかご存知でしょうか?
どうやるか?なんていうのは正直私にもわかりませんが、
書き換えのイメージとして、

・レブリミッターの引き上げ
・スピードリミッター引き上げ(解除)
・点火時期の調整
・空燃比の調整
・バルブタイミングの制御
・ブースト圧の制御
・水温・油温などと連動した補正値の変更
・・・・etc

なんていうのが思いつきますね。
要はメーカーが予め安全マージンを仕込んだ、又はわけ合って封印しているものを、より最適な状態に書き換えちゃおうっていうものです。

そんな簡単にできるものなのか・・・??
安全マージン減らし良いものなのか??
闇雲にパワーやトルクが上がって背反はないのか??

まぁこんな心配も付き纏う訳であります。

メリットは?

【性能が上がる】
そのエンジンにとって最適な制御ができる様になるわけで、当然出力が上がったり、フィーリングが向上します。

【乗りやすくなる】
パワーやトルクそのものが大きくなるというのも大きいですが、その出方(フィーリング)も変わるので結果とても乗り易くなります。

デメリットは?

【コスト高い】
だいたい10万円〜。
物理的に物を買う訳ではなく、目に見えないデータであるため、余計にそう思うかもしれない。

【リスク・・・あるかも?】
メーカーが必要として設定した閾値を弄るわけなので、その辺りの見極めが難しい。これは、チューナーであるショップやメーカーが探りに探り、テストを繰り返し問題ない状態になっているというのを信じるしかない。

【燃費が落ちる・・・かもよ?】
当然、高出力を得る為にはそれだけエネルギーが必要になるわけで、結果として燃費は悪くなる、、、という理屈。乗り方次第ですが。

【他にも・・・】
YoutubeやSNS等でECU書き換えについての裏話や、思わぬデメリット、不具合等の情報が錯綜してますが、悪い噂は尾ひれが付いたり、憶測が憶測を呼んでというのも良くある話、しかし火のないところに煙は立たず、、、とも言う訳で、これについては各人各々の思うところでもありここでは差し控えたいと思います。。。

ZC33SのECUって?

もう既にご存知かもしれませんが、ZC33SのECUは下画像の赤い斜線部の辺り、ワイパーカウルの中に搭載されており、表からはハーネスのカプラーしか見ることが出来ません。

ECUカプラーを外し、覗いて見たところ。↓↓↓

画像は拝借したものだが、これがECU。
ハードはBOSCH製。

エンジンだけでなく、様々なモノと統合制御されているのは言うまでもありませんが、それを詳しく知る由も無し。

因みに、ちょっと前までは書き換えを行う場合はこのECUを車両から取り外す必要があったが、今はECUはそのままでカプラー付け替えにて行うのが主流だそうだ(全部が全部そうじゃないかも)

これもイメージだが(画像は全く関係無し)PCにてデータ(マップ)を読み取り、書き換えを行う(らしい)

当然、中身を熟知した人でないと、更にそれなりに経験とノウハウを積み上げた人でないとこういった仕事は出来ないとオモワレ。(私の苦手な分野)

で、何を悩んでいるのか?(笑)

強引に話を元に戻しますよ。
で、拙者は一体何を悩んでいるのか?

まぁ、良い話には少なからず悪い話もあるからである。

調べると一体どこが良いのか?ひょっとしてどこも同じなのか?
「石橋は叩いて渡れ」を地で行く自分には、どうも踏ん切りがつかないでいたのである。

ただ、一つだけ気になるショップがあった。

大阪府八尾市にショップを構える、オリエントワークスさんだ。


リスクゼロを謳う、Result magic。

最近でこそ、口コミや某SNSで知名度も上がり知っている方も大勢いらっしゃるかと思います。まぁ自分もそんな口なわけです。

書いてあることが本当なのか?
そう思ったら体験したくなるのが人情。

わりかしご近所であった某氏に、コンタクトをとる。
この方は既にここでの書き換えを直近で乗り継いできた車3台に実施しているという。その三台目が同じスイスポだ。

ちょっと待てよ、この流れ。
一年前に宮さんに乗せてくれと頼んだEDFCと同じだ(笑)
キットコレハヨイナガレニチガイナイ

直接お話を聞く。
そしてその車両を実際に試乗させてもらう。

こうして自分は、
ECUを【書き換えるなら】ここしかないなとの確信を得たのである。

しかし、やはり立ちはだかるはコストと大阪という立地。
時期的にタイヤを新調しなくてはならない時と重なっていたのもある。

そして、試乗させていただいた車が乗り易いがやはりインパクトは強烈で、そこまでは必要ないのでは?という、もう一人の自分と、いや、さっき体感したあのパフォーマンスを手に入れたいだろ?という自分が喧嘩している、
そんな状態でもあった(←またしてもめんどくさい性格発症(笑))

そこからいろいろあり、一カ月悩み(主に金策)決断。
オリエントワークスさんがSAB東雲のイベントに来られる日に予約を入れたのである。

X Day(書き換えてもらう)

7月18日。
予約は11:30だったが、一時間も早く到着してしまう。

地元のABとは雰囲気が全然違うことに戸惑う埼玉県民。

予約スペースに車を止めると、ボードを持ったお姉さんに声を掛けられる。オリエントワークスさんのイベント予約だと伝えると、特設ピットに行けと言われる。

ピットでは別の車の作業中であったが、担当に声を掛ける。
「ちょっと早いのですが、、、」
と言うと、丁度もうすぐこれが終わるので車を持ってきてと言われる。
早く来てよかった(笑)

車をピットに入れ、一服から戻ると既に作業が始まっていた(汗

オリエントワークス社長。

挨拶そこそこに、作業風景の撮影とブログ掲載の許可を頂く。
あっという間にセット完了。

作業中は色々な事を聞いたり質問したり。
尚、なぜオリエントワークスに決めたのかの経緯を説明すると、更に興味深いお話を(ここでは割愛)

作業時間は、、、しゃべってる方が長いな、、、正確にはわからないが感覚的に書き換えに要する時間は5分?10分??あっと言う間であった。

復元して、エンジンを掛け深くひとふかし。
ん?音が違う??

とりあえず乗ってこいと言われ試走に出る。
はいはい、コレコレ!
その辺を一回りしてピットに戻ると、
「戻ってくるのが早い!」とどつかれる(笑)

いやいや、最初に言った通り、
自分はもう書き換え前提できとるんですって(汗

そんなこんなやり取りを経て、
お会計を済ませ社長と固く握手を交わしここを後にした。

簡単にインプレッション

既に一度試乗させてもらっているのでどんな感じなのかは判ってはいても、やはりそれが自分の車でとなるとまた感動も大きい。

出だしの、クラッチ繋いだ瞬間から違う。
エンジン回転が落ち込まないので発進が楽なのだ。
そっから踏み込もうものなら、あっという間に6000prmまで回る(実際はもっと回る)。

もっとも違いを感じるのはトルクが増してどこからでも、どのギヤでも加速体制に入れること。

そして、なにもそれは戦闘モードではなく、普段の街中でも威力を発揮する。とにかく楽である。

◆このようにゼロブーストでもトルクが増しているのが判る(画像じゃわからんですね)

かつてインフォメーションディスプレイのブースト表示が全部赤に染まった事があっただろうか?アクセルを強く踏み込むとあっという間にこの状態に持っていける。

ちなみに左にちらっと見えているが、最大ブースト圧は1.3~1.4であった。

◆変わったこと。
ブォォォォーンからコォォォ--ンと言うように排気音が変わった。
そして少し静かに。

そして画像では確認できないが、このクソ暑い時期なのにアイドリング時に水蒸気(水)が出ている。

◆書き換えではないが、、

ガソリン添加剤(左、購入)と、オイル添加剤(右、サービス)

ガソリン添加剤は燃焼室や排気バルブの洗浄と、オクタン価アップによる更なるパワーを得られるらしい。燃料タンクには燃料以外の物を入れない主義だが、これは燃料として後で試してみようと思う。

オイル添加剤についても、オイル交換の際に入れてみようと思う。

まとめ

とにかく、運転が楽しい上に楽!これに尽きる。
そして速い。

オリエントワークスに決めてよかった点は、自社で書き換えデータを作成していること、そのデータ分析についてもちゃんとした裏付け(経験・ノウハウ)があり、こうあるべきという思想がしっかりあってそれが結果として出せていること、そしてリスクゼロを確立している点にほかならない。

「あとは何やっても大丈夫。ECUが合わせてくれる。あ、プラグは気をつけてな。純正で純分。替えるのなら○○のあれやったら大丈夫や」

実際にデータ作成した社長とも直接会話出来るのも嬉しい。

書き換えに要するコストは群を抜いて高い。しかしその価値はあると断言出来る。

【今後の動向】

エンジン回りはノーマル。マフラーだけ社外品(ガナドール)に変えているだけ。今回この状態で書き換えを行った。

エアクリーナーを変えたり、インタークーラーを変えたり、普通はエンジン制御に対するパラメータが変わるとデーターをそれに合わせて変える事になるが、オリエントワークスのECUの場合は違う。ECUが追従してくるので問題はないと言う。

つまり書き換えによってこれで終わり!と思ったら、実はここからがスタートだった、と言うことになる。


オイルクーラーか?、それともインタークーラーか?

まだまだ進化は続きますよ。

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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