ZC33S コラム

ZC33S、50000kmで見えてきたもの♯1(Metabon宮の場合)

Metabon宮です。我々のZC33S、スイフトスポーツ。相方の石さんが.購入から2年で50000kmを走破との記事を上げましたが、実はワタクシ宮もほぼ同じ距離を走っております。つまり、metabonzは揃って過走行と言うワケです。

理由はワタクシの場合、通勤に毎日50km超走ること以外、週末や休日に距離を稼いでると言うことになります。自分でもかなり走った感がありますし、近年まれに見る濃い密度でスイスポと(クルマそのものと)向き合ってきた気がします。

2年でやがて50000kmを走って、見えてきたものとは。今日はその話をしようと思います。

①クルマに自分が求めているモノがクッキリした。

2年で約50000km走りました。
ただ、50000kmと言ってもフルノーマルでの走行距離ではないので注意が必要です。社外のパーツを用いて、弄りながら距離を重ねてきたので、フルノーマルだったらどうか、については全くわかりません。
ディーラー試乗で衝撃を受けて衝動買い、からの濃密な2年。クルマ趣味を10年封印していた反動が炸裂していきます(笑)。購入当初はノーマルを堪能しようと思っていたものの、このZC33Sの素材の良さを、さらに自分好みにしたい!という強い欲求が芽生えます。
結果、あちこち手を加えていくことになりました。まあ、その話は長いので♯2で。とにかく深く向き合って分かったのは自分がスイスポに何を求めているか、なのでありました。その何かについても詳しく#2で書きますが、一言で言うと「大人の乗り味」の追求です。

経年劣化、故障はどう?

これも、使用状況、保管状態に寄るので一概に語れませんが、毎日通勤で使用、青空駐車、洗車は隔週。メンテパック加入で、オイルは4000km毎交換という条件で50000km走ってどうかですが・・・

ヤレを一番感じたのはドアの開閉感です。多分ですが、ウェザーストリップが劣化して痩せてきている感じがあります。ディーラーの2型試乗車と比べて分かりました。ドアを閉めた時のドムっという重厚な感じが、かなり薄れてきているのを確認した次第。この辺は予算をかけて新調するのも手です。リヤゲートのゴムも同様です。次に無塗装の黒樹脂部分。シリコーン洗車で黒さを維持していますが、一雨降ればあからさまに白茶けてきます。ここが白いともの凄くくたびれて見えちゃいます。安い車両価格からしたら仕方ない部分ですが、こまめなメンテナンスがキモになります。

塗装については今のところ大丈夫。新車時にはSGコートを導入していますが、そもそも撥水性もないのでコーティングが効いているかはわかりません。おそらく新車と比べたら、焼けて色が飛んで色味が薄くなっている可能性はあります。光沢についてはこれまたシリコーン洗車で維持していますが、なかなか良いです。
 比較してないのでなんともいえないですが。チッピングもまだ大丈夫な感じ。この辺は高速に乗る機会が多いとまた違うかもです。

エンジン、ミッションについては問題無し。ATについては35000km時にATFを交換していますので絶好調。トラストのマフラーも朝イチのアイドリングが若干勇ましくなった感じがしないでもないですが相変わらず静かです。アイドリング時にエンジンマウントから振動が出ることもありません。

足回りは10000km時にテイン フレックスZに交換しています。40000kmほど走って、いまのところ抜けやオイル漏れはみられませんが、いずれ次の足まわり交換も見えてきました。(フレックスZにはしない模様)EDFCも快調に動いています。

タイヤは15000kmごとに交換して今は3セット目。現在は街乗りの快適性を求めてコンフォート系をはかせていますが次回はいよいよハイグリップを試したいと思っています。

内装関係では、日焼け以外、特に目立ったヤレはありません。強いて言えばATセレクターノブの樹脂部分がギシギシいうくらいでしょうか。おそらくそもそもの剛性不足の気がします。これまた早いうちにレカロSR7に交換してしまっているので純正シートの耐久性も分かりません。ちなみにレカロは擦れ防止カバーの活躍で良い状態を保っています。

機関的、電気的な故障はなし。ネット上でいろいろ出ている、ドアミラーの自動格納やリヤの水漏れもありません。至って快調。

全体的な印象として、ヤレがきた感じがあるか?と言われると、全くないとはいえないけど、ガッカリするほどくたびれてはいない、と自信を持って言えます。

これには、個人的にはボディー補強も効いていると感じています。最近でも、補強をしていない方のZC33Sに乗る機会がありましたが、ちょっと街中を走っただけで、内装の軋みや、フロアのワナワナ感があり、やはりボディというか全体的に緩いなと感じたので間違いないと思っています。

ZC33Sに対する気持ちの変化は?

さすがに、購入当初のようなウフフ、キャッキャな感じはありません(笑)

納車当時とは違い、スイスポも街でよく見かけるようになりました。とはいえまだまだ少数派。やはり、今時アイドリングストップもしないガチのスポーツコンパクトはやはりヤリスやフィットみたいに走り回るわけじゃないみたいです。

エンジンのチカラ、加速感、コーナリング性能(かなり手が入っていますが)、トータルで乗って楽しいこと。それは全然色褪せませんし、所有する喜びもいささか薄れはしましたが、まだ依然としてあります。

 不満があるとすれば、フェンダーの隙間を埋めたくて導入した車高調、FLEXZの性能がいささか物足りなく感じてきました。その辺を次のステップに反映したいと考えています。

試行錯誤しながは手を加えてきたことで、愛着はかなり増しました。同時にちょっとしたコンディションや設定の違いにも敏感になりました。

反面、同じクルマにばかり乗り続けると視野が狭くなることも分かっているので、意識的に家族の違うクルマに乗って感覚をリセットしてきました。また、同じスイスポでも違うオーナーのクルマ(主に石さん)に乗ることで、自分のクルマがどうなのかを確かめることを繰り返してきました。
 自分の感覚を信じつつも、なるべく思い込みは排除したい、という気持ちが強かったです。それは相方の石さんも同じだと思います。

まとめ

50000km走ってどうだったか。結論は、やっぱりスイスポは最高!
このクルマがなければこうしてMetabonZを結成することもなかったですし、ブログで発信することもなかったと思います。それくらい、「この楽しさを伝えたい」と思えるクルマです。
また、大人の趣味車でありながら実用性も高く、ガンガン使い倒せるのも助かっています。「もったいない」とか思わずにどんどん乗れる・使えるのは長く乗るうえで重要です。

これからは、自分の求める「大人の乗り味」に近づけるために、足回りをあと少しなんとかして、もっともっといろんな道をコイツと走りたい!というのが今の希望。ようやく理想に近いところまで仕上がってきたのもあり、これからが本番と言っても過言ではないです。
 今後は、metabonzで楽しむのはもちろんですが、できれば、家族ともこのクルマの良さを共有できれば最高です。散々ワガママを言って乗っているZC33Sなので。 ♯2に続く

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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