スズキに感謝。ありがとう!
現行型スイフトスポーツ(以下ZC33S)が発売されて約2年。ワタクシMetabon宮が乗り始めて一年半。距離にして30000km。
こういうクルマを心待ちにしていたユーザーがたくさんいたことは,バックオーダーの多さ、納期の長さ(いまだに3か月待ち!)が物語っている。
つまり、安価に手が届く範囲で「走り」を前面に押し出したクルマを数多くの人は待ち望んでいたということだ。普通車離れ、ハイブリッド全盛、ミニバン全盛と言われながらもこのジャンルのクルマが売れたことは特筆に値する。
どうなの?と聞かれたら、もう答えは決まっている。
「こんなクルマをこの値段で出してくれたスズキに感謝してもしきれないぞ!!」
ただ速いだけじゃないから飽きない。
話し始めると1時間は止まらないだろう。
箇条書きにすると・・・
◯実用性のある5人乗りコンパクトハッチであること。
◯軽量高剛性ボディハーテクトで990kg(AT)
◯140馬力 23.4kgの直噴ターボエンジン
◯モンロー製ショック採用のハイパワーを受け止めるしなやかな足まわり
◯ACCをはじめとする先進豪華装備。内装も頑張っている。
◯金属の塊から削り出したような力強く、グラマラスなデザイン。
☆これがまさかの200万切り。
で、一年半,距離にして30000㎞乗ってみて、やっぱりいいのだ。
軽くて硬いボディーにしなやかな足まわり。 トルク溢れてすぐ速いエンジン。 オートマなのに15km/L切らない好燃費。 何よりきちんとした「乗り味」があることだ。軽量ボディにハイパワーエンジンによる余裕のある走り。
しかしいざ踏み込めばリアルスポーツカーにも肉薄する走りが味わえる。
日常性と非日常性を行き来できるコンパクトスポーツ。
こんなクルマ、この価格帯で他にあるか?
もちろん,ネガティブ面がまったくないわけではない。
価格なりの割り切りももちろん、ある。
一番わかりやすいのは塗装品質だろうか。ホンダやトヨタのクルマと比べて、新車時の輝きはあまり変わらないが、塗膜が薄い感じだ。飛び石でのチッピングに弱くすぐに地肌が見える。またドアの裏面など普段目に触れないところなども吹き方が少ない。それゆえの安価だと思えば仕方ないが,コーティングなどの塗装保護は必須だろうと思う。
カーボン模様で頑張った、スポイラーなども実は無塗装樹脂であり、紫外線や汚れですぐに白茶けてくる。これもケミカル必須だ。
また内装の質感も「安っぽい」ではなく「安い」と感じる人が多いだろう。
リアシートの居住性もファミリーカーとして使うには無理がある。
オーナー同士で「大きな軽」などと揶揄することが多いが、それとてこのクルマの魅力に比べればなんということもない。
また、超軽量ボディがこの走りの楽しさの根幹でもあるが、ボディ剛性という面で若干だが不足しているのは否めない。それは足回りなどに手を入れた車だとよくわかる。
とはいえ、安かったからこそ「いじる」楽しみも残されているわけで。
現在、ZC33S向けのカスタマイズパーツはかなり恵まれていて、走りからドレスアップまで選び放題の状況だ。
これは楽しまなくては損だと思う。アフターパーツ業界を盛り上げる意味でも。
ただ、昔と違うところは「安かろう悪かろう」ではもう誰も買わないところだ。
しっかりと情報を集め、後悔のないカーライフにしていただきたい。
さあ、スイフトスポーツを楽しもう!
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
Metabon宮 Metabon石