EDFC ACTIVE PROと補強について

【神デバイス】EDFCのススメ_#1

車高調整式サスペンションの導入を考えてて、何にしようか悩んでいる貴方に贈る新連載。

TEINのFLEX Z(車高調ではリーズナブル!)に、 我々MetabonZが自信をもってお勧めする神デバイス、EDFC ACTIVE PRO(もはや飛び道具!)

導入するとどーなるの!?買ったらどーすればいいの??セッティングってどーやるの?を順を追ってわかりやすく解説していくシリーズ記事です。

1)EDFCってなんぞや?

EDFCとは、サスペンションアフターパーツメーカーであるTEINが製造・販売する、ショックアブソーバーの減衰力をコントロールする装置・システムである。因みに、EDFCとは、エレクトロニック・ダンピング・フォース・コントローラーの略である。
ここで扱うのは、今現在最高峰モデルと位置づけられるEDFC ACTIVE PROに限定することをご了承願いたい。

2)ダンパーの減衰力を好みに変える?

現在市場に出回っている一般的な車高調整式サスペンションキットは、

「お好みで走行シーンに応じてダンパーの固さを変える事ができますよ」

というものが殆どで、いかにもありがたい様に思えるが、実情本当にその恩恵を受けられ、システムとして理に適ってるかと問われると個人的には少々疑問だ。

例えば、「今から高速道路だ!」というときに一々車外に出てダンパーを切り替えることがあるだろうか?
また、乗り心地をよくしたいと柔らかめにセットすると、 絶えずポワンポワンと落ち着きがなく、 不意に現れた高速コーナーで腰砕けになり、怖い思いをすることはないか?
逆にスポーティーに走りたいと固めにセットすると、低速域や荒れた路面での乗り心地の悪さや、時には突き上げを喰らうのではなかろうか?

結局、それらを嫌い、どっち付かずの中途半端な中間域にセットする。妥協感がつきまとい、そのうち、こんなもんかと諦める。

そもそもリーズナブルなFLEX Zはその傾向が強いと感じる。

この様に、車高調を組んだ際に感じる不満の原因は、良かれと用意された切り替え式のダンパーが引き起こしていると言っても過言ではない。
※当然他にも原因はあるし、全く不満がない良くできたキットも存在します

3)そんなイライラや不満を解消するシステム。それがEDFCだ!

なぜなら EDFC ACTIVE PROは、 速度や走行状況に応じてリアルタイムで瞬時にダンパーの減衰力を自動的に切り替えることができるからだ。

また、車高調単体での減衰力切り替えは16段階(FLEX Zの場合)だが、EDFCを装着することにより64段階 (最弱と最固の減衰力は同じで、より細かく刻む)となり、より緻密に減衰力を調整することが可能となる。

4)EDFCで何ができるのか?

3)項で書いた通り、ダンパーの減衰力を自動で切り替え制御することができる。その制御は、ユーザーが独自にセッティングデータを作成・入力する。
このユーザーが独自に(自由に)というのがとても面白くもあり難しくもあるが、それは別項に追って解説する。

セッティングについて少し紹介すると、このシステムは速度制御が基本となる。
予め決めた前後左右の基準段数から、速度に応じて、例えば10km/h毎にどのくらいづつ減衰力を変化させるか、が速度制御。これがベースとなる。これに走行状況に応じた制御がプラスされる。前後・左右のGを感知し、その値に応じた制御を加える。※因みに上下Gのセンサー(制御)は備わっていない

実際の制御されたダンパー減衰力の動きははこうだ。
・低速時は柔らかく、速度が上がるにつれ固く。
・加速時はリヤを瞬時に固く。
・制動時はフロントを固く。
・コーナリング時はアウト側を固めにしつつイン側を柔らかく。

という風に、
ダンパーの減衰力を前後左右独立して制御することができるのである。

ワクワクしてきませんか?アクティブサスですよ!
では、これがどのような体感をもたらすか?

#2に続く。

<リンク>
・次の記事:【神デバイス】EDFCのススメ#2
・関連記事:TEIN EDFC ACTIVE PROとの出会い(by Metabon宮)


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自動車物書きユニット MetabonZ。
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