ZC33S コラム

【コラム】素イフト(スイフト)はいいぞ!#2【いいクルマ】

スイフトスポーツ SIDE B

最近のMetabonZで大ヒットのRSt。型式名 ZC13S

K10C 996cc 3気筒DOHC 直噴ターボ 12バルブVVT
最大出力 102ps 最大トルク 15.3kgm

73×79.4のロングストローク型。1700~4500rpmで最大トルクを発揮するフラットトルクタイプのエンジンだ。

車両重量は930kg。ZC33Sスイフトスポーツよりもざっと60kgは軽い。

トランスミッションは6ATのみ。

スペックだけ見ると、失礼ながらたいしたことない感じがしてしまう。

ところが、これはある意味スイフトスポーツ SIDE Bなのではないかと思えるのだ。

写真では小径に見えるが16インチホイールを履く。タイヤはBSエコピア。
シルバーの加飾パネルがクールなインパネ。ステアリング、シフトノブは本革巻だ。

シンプル イズ ベスト

外観の印象は、ザ シンプル。明らかにXGやハイブリッドなんかとは雰囲気が違い、走りを予感させる佇まい。カラードのサイドシルスポイラー、リアスポイラーがそれを主張する。その控えめさがまた、イイ。

内装もスイフトスポーツの派手、からするとそっけない。いや言い換えればクールと言えるだろう。

加飾がない分、落ち着いた雰囲気が漂う。

スイフトスポーツにはない運転席アームレストも重宝する。

これはこれでアリだ、いやむしろ赤いのが苦手な人はこちらを好むはず。

乗ってみると

しかし、いざ走らせれば、その魅力にたちまちノックダウンされる。

パワーを吸収できる余裕の軽量ボディ(930kg)に、1.5L相当のトルクとパワー。

スイスポに比べれば・・・だが、十分に速い。

切れのいい6ATを駆使して走れば、「これがスイフトスポーツなんじゃないのか。」と思えるほどよく走る。

T山、いやもういいや、筑波山スカイラインをエコタイヤを鳴らしながら走る快感。

有り余るパワーをねじ伏せながら走るスイフトスポーツとはまた違ったものがある。

足回りはソフトなタイヤも相まってスポーツよりさらにしなやかで、路面の凸凹もやわらかくいなしてゆく。スイフトスポーツが剛なら、RStは柔というイメージ。

でも、いざペースを上げればダンピングも効いてきちんと応えてくれる。

ロールしながら路面をしっかりとらえる様はさすがスズキだ。

パワーもそこそこだから怖くない。踏める楽しさ。

もちろん、腕がなければ速く走らせられない。

これはある意味、スイフトスポーツのB面だ

まとめ

スイフトスポーツが大好きだ。

でも、スイフトもすごくいいクルマだということを知ることができた。

スズキのすごいところは、ノーマルスイフトでも走りに手を抜いていないところ。

むしろ、ボディに余裕がある分、振り回して楽しいのはこちらかもしれない。

ということで、素イフト、スイフトは良いぞ、のお話でした。

Metabon宮

最後にサービスショット(本人の許可を得ています)。これはNAのRS(CVT)。若い女性がオーナーだ。
しかも驚くべきことに、このスイフトで山道を攻めている!!
実際結構速い(すれちがった)。こういう若いオーナーが走りを楽しむクルマとしてもスイフト、いいのである。

おしまい








MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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