ZC33S パーツ

【パーツ】PINSO PS-91 205/45-17【タイヤ】

ZC33Sスイフトスポーツが要求するグリップ性能はクリアしている。快適性もなかなか。

インドネシアの大手タイヤメーカー「MASA」が製造、輸入業者「PINSO」が販売するスポーツラジアルタイヤ。
※日本でも発売されているATRやCORSAと製造元は同じ。

今回、このPINSOのPS-91、サイズは純正の195幅より一つ上げて205/45-17をWeds sport SA72Rに組み合わせて使用した。



結論から言えば、ZC33Sスイフトスポーツに期待される、スポーツ走行での性能や、日常での使用における快適性において十分以上の性能を実感できるタイヤであると断言する。

筆者が半年、15,000kmを実走して評価した結論である。

ちなみにこのPS91だが、ロードインデックス88。XL規格である。
ZC33Sスイフトスポーツで使用する場合、前が210kpa、後ろが200kpaの空気圧で使用するのがベストである。(それ以上にすると跳ねる)
※XL及びロードインデックス(負荷能力)については石氏の記事で解説予定。

205/45にすると195に比較してワイルドなルックスになる。

グリップ、乗り心地ともに、値段から考えると驚愕のコストパフォーマンス。

まず、標準のコンチネンタル・スポーツコンタクト5(約15,000km走行)から履き替えると、乗り心地の良さ、当たりのソフトさに驚く。

路面の凹凸をやわらかくこなしていく様にはコンフォートタイヤかと勘違いするほど。サイドウォールがしなやかな印象。

ロードノイズも少なくとも新品のうちは極めて静かに感じる。

操縦性は、コンチネンタル・スポーツコンタクト5と比較すると、若干だが舵の効きがマイルドになるが、ダルというほどではない。

では、肝心のグリップは、というと、MetabonZのホームコースT山で試してみた。

コンチネンタルと比較しても遜色はなく、むしろコントローラブルで走りやすいという印象。(コンチネンタルは、熱が入ってからのグリップ向上がめざましい。が、冷えている時は・・・・)

鳴きは早めだが、そこからのグリップの変化が少なく、滑り出しもマイルドでわかりやすい。

スポーツラジアルとしての性能は十分である。

では、デメリットはないのか?

2つだけある。

一つ目は、バネ下重量にこだわる人には気になるだろうが、タイヤ重量が重い。

コンチネンタルと比較して一本当たり約1kgほど重い。

理由はXL(エクストラロード規格)のため、構造体、つまりワイヤーの量が多く重い。その分「タフなタイヤ」という言い方もできる。

これをどうとらえるか、だが、この重さがロードノイズの低さと乗り心地の良化に貢献しているのは間違いない。

2つ目は「ウェットグリップ」が純正のコンチネンタル及び、国産ラジアルタイヤと比較すると、若干だが心許ない印象がある。深い水たまりなどで少しだけハンドルを取られる。

しかし、これはハイグリップ・スポーツタイヤならよくあるレベルのものだ。

ここでコストの話にすると・・・

なんと、このタイヤ一本約6000円弱で入手可能なのだ。

つまり四本で24000円(税別)。


国産の同クラスのタイヤと比較して3分の1である。

この値段なら、「スポーツ走行で履きつぶす」「練習に使う」という使い方に最適だと考える。

もちろん、街乗りの普段履きとしてもなんら問題ない。

また、タイヤが安くても取り付けが・・・・という人もいるだろう。その点も安心である。サイト内にタイヤピットという取り付け可能な近くの店を検索でき、さらにそこに配送も可能なのである。

もちろん筆者もこのサービスを利用した。

で、総額およそ3万円で済み、この性能でこの値段か、タイヤの値段って・・・・と非常に複雑な気持ちになったのは間違いない。

インドネシアのタイヤメーカーMASA

日本でもようやくアジアンタイヤが市民権を得て、だいぶ抵抗なく受け入れられるようになったが、このインドネシアのMASAはどんなブランドだろうか。

世界5大陸でタイヤを販売、ブランド名としてこの「PINSO」のほかに、「ACHILLES」「CORSA」[STRADA」という名称で展開している。

また、MASAはイングランドのプレミアリーグ「マンチェスター・ユナイテッド」のオフィシャルパートナーになっており、世界的知名度並びに安定した資本力がわかる。

インドネシアは天然ゴムの生産地であり、良質なゴムが安価に調達できることも安価の理由のひとつである。

日本のタイヤメーカーが技術提携しており、技術的に劣ったタイヤではないことも書いておきたい。

安価なタイヤを探しているなら、試す価値はある

筆者、現在はファルケンに履き替えているが、このPINSO PS91は自信をもってZC33Sにお勧めできるアジアンタイヤである。

ちなみに気になる耐摩耗性だが、15,000km(1万kmでローテンション済み)で前5部山、後ろ6部山といったところ。乗り方にもよるが、ローテンションを怠らなければ3万kmは履けると予想する。

※約30,000キロで雨の日スリップするようになった。ゴムの寿命は短いようだ。



※AUTOWAYは一時営業を停止していたが1/20付で再開している。

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自動車物書きユニット MetabonZ。
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