~前回までのあらすじ~
ダートサーキットを楽しむためにジムニーからバギーへ転向することを決め、熟慮を重ねた末、ついにニューマシン投入。
TT-02Bシャーシのポテンシャルはいかに?!ワークスドライバー息子氏の反応はいかに?
いざ新型バギー シェイクダウン!
さて、我らがMetabonZ Works chiba(勝手に命名)。
早速組みあがったばかりの「ネオスコーチャー」をいつものサーキットでシェイクダウンです。
ちなみに車名のスコーチャーは「飛ばし屋」の意味だそうで・・・・
※スコーチャーは80年代後半にデビューした当時の高級マシンの一台でした。4WDシャーシにはアルミパーツが多用してあり,当時の評価もわりと高かったと記憶しています。最近2020モデルとして再販されました。
ネオスコーチャーはその2代目となりますが、シャーシなどに関連性はなく、あくまで新世代のスコーチャーという扱いのようです。
バッテリーをつないでまずコース外で軽く走らせます。
ステアリングやアクセル関連に不具合がないかを見ます。大丈夫のようです。
いよいよコースイン。
一週目はゆっくり目に流していきます。ちょっとマシンが左に寄るようです。
ピットインしてサスをチェック。特に問題が見られないので、プロポのサブトリムで調整します。左に行くので右に数値を足して走らせてを繰り返します。
ちなみにRTR(完成品)についているプロポ(送信機)ではメイントリム調整しかできず、ここでステアリングを調整してしまうと左右で舵角が変わってしまうなど弊害があるので、ちゃんと走らせたい人はプロポをそれなりのものに買い替える必要が出てきます・・・
この辺りも「ラジコン沼」が口を開けて待っています(笑)。
いざ、フルスロットル!!
ゆっくり走って不具合がないことを確認後、いよいよ全開走行に・・・・
速い!!ジムニーとは全然違います(ギヤ比もかなり違う)。
しかし、
・・・・・リアが巻いてすぐにコーナーでスピン・・・・
何度も何度も・・・・
息子のスロットル操作が雑なのではと思い、
宮「ちょっと貸してみ」
息子からプロポを借りて操縦してみます。
フルスロットルで猛然とダッシュ。でも、リアがタコ踊りして暴れます・・・
コーナーではクルンと一回転・・・・
なんじゃこりゃ!?いわゆるマイルドな4WDならではの操縦性はどうなった??暴れ馬のような走りに笑いがこみ上げてきます。
スロットルをじんわりじんわり・・・・やっぱりクルリン・・
なんでこんなに巻くのか・・・・
しかし、ワークスドライバー息子氏はその特性を瞬時に理解し、周回を重ねるごとに見事に操れるようになっていきます。
滑る前にスロットルを抜き、カウンターを当てながらコーナーを抜けていきます。薄氷を踏むがごとき操作・・・
息子曰く
「すっごい楽しいよ!!走りが全然違うね!」
だそうで。それは良かったよ。夢中でプロポを操作する息子。
夢中になれるものが一つ増えるっていいことだ。
で、ワタクシが操縦を交代するとやはりタコ踊りするので、マシンの特性は変わっていません。恐るべし子どもの適応能力。
リアが巻く原因が判明!!
ちょうどその日、常連さん(親子連れ)と一緒に走っていたのですが、その常連さん親子は2WDバギー専門で、子ども同士(年が近い)お互いライバル視しながら走っておりました。
明らかに直線は息子の百式が速いのですが、コーナーでちぎられるを繰り返しています。
ふとその常連パパさんが、「四駆なのに凄い巻くよね。ちょっと見せてもらっていい?」と声をかけてきました。
早速マシンを見てもらうと・・・・
「プロペラシャフトの動力がフロントに伝わってないね・・・」
なんですと!?
確かにプロペラシャフト(前輪と後輪をつなぐシャフト)は回りますが、フロントタイヤはゆるーく回ったり回らなかったり・・・・
動力がフロントに伝わってない?
フロントギヤカバーを開けてプロペラシャフトをチェックすると、小さなギヤが空回り・・・・
組み付け不良による二駆化していることが判明!!
わざわざアルミ製の強化プロペラシャフトにしたことがアダになったようです。しっかり押し込んで固定しないとこんなことに・・・・
息子よ・・・ポンコツメカニックですまない。
そして声をかけて下さった常連さん、ありがとうございます。
こういう出会いも楽しいものです。
では、気を取り直して
ずっと2駆状態で走っていた百式号。4駆化でどうなる?
今までも直線は速いと思っていたのにさらに加速が鋭くなっています。
そして、コーナーではやっぱり繊細なスロットルワークが必要に・・・・
ちょっとスロットルを開けるとたちまちド・アンダー。
曲がり切れずにアウトにはらんでいきます。
息子曰く「まださっきの方が曲がった」そうな・・・・
しかし、早くも息子氏、四駆ならではの走り方を研究しています。
そして、トラブルはやっぱり起こるわけで
しばらく快調に周回を重ねていた百式号。
しかし、ジャンプ後、タイヤが明後日の方向を向いてピットイン。
サーボとステアリングをつなぐねじ穴がパックリ・・・
ジャンプやギャップの激しい衝撃がステアリングに集中しています。
ステアリングワイパーの根元からポッキリ逝ってます。ねじ穴自体が広がってしまっているのでどうしようもないです。
ということでその日の走行はそこまで。
石さんに連絡を取り、修理法などを伝授してもらいました。
※組み立てが容易なTT02Bシャーシ。簡単に組みあがる理由の一つにプラスチックの材質が「軟プラスチック」であることが挙げられます。
つまり、ねじがするすると入っていく。
しかし、するすると入るってことは抜けやすくもあるわけで、強い衝撃に耐えきれない部分も当然ながら出てくるのです。
持ち帰ってどうにか修理してまたサーキットに行こう!
そう、バギーに換えて「やっぱりダートコースって楽しい!!」と再認識した親子なのでした。
親子のワークスチーム活動はしばらく続きそうです。
みなさんも、今だから、ラジコン始めてみませんか?
Metabon宮
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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