さて、Metabon宮です。
相方の石さんが、ワタナベ、ポテンザときて、さらにオリエントワークスのECU書換!!と怒涛の劇的進化を遂げております。
とはいっても慎重かつ、綿密な性格の彼の事。検討に検討を重ね、悩みに悩んで、
かなり前から構想していたことを実現していったに過ぎません。
かくいうワタクシは、割と思い付きと衝動で突っ走ってしまうのですが、幸いなことに自分の「ツボ」を外すことなく、モディファイを楽しめております。その結果も踏まえて、石さんの「こうしたいんじゃ!!」という構想と彼のポリシーに沿った計画が動き出した、のだと思うのであります。
で、最近めっきりモディファイが止まってしまった宮号ですが(SWKさん、早く羽根お願いね♡・・・)、ちょうど一年くらい前にECUを書き換え、20,000kmを走破した結果どうだったのか、という経過報告レポート的なものを書いてみようかと。
なんでECU書換について記事にしなかったか
今回、石さんもECUを書き換えたということもあり、じゃあ自分も書いてみるか、となったのですが、今までECU書換についてはあえて詳しい記事を書くことを控えていました。
なぜか。
ECU書換ほど、伝わりにくいものはないし、書き手の主観によるものしか書けないからであります。
それと、書換費用が非常に高価であることも理由のひとつ。
凄くいいらしいけど、実際はどうなんだろうで8万~20万を払うというちょっとクレイジーな投資。
その結果についても「Metabon宮(あるいはMetabon石)」個人はこう感じるけど、他の人がどう感じるかは正直わからない。つまりハズしても責任が取れないのです(笑)。
ましてや、みなさんが興味があるであろう、「書き換えるならどれが一番いいのか」なんて、データが少なすぎて語れないし、逆にそれを語っている人ってどうなの?と思ってしまいます。(個人的考えですよ)
で、「トルクが・・・・」とか「レスポンスが・・・・」と安易に書けなかったのでありました(ランキング記事には軽く書いてますが・・・)
しかし、書き換えて1年、20,000km走ってみてどうだったのかなら書くことができる、と今回ふりかえってみることにします。
結論・自分の求めているものと見事合致!!
結論は、R’sのフルスペックECU AT用で間違いなかったです。
自分が求めていたのは、実用域でのパワーアップでした。
このECU書換の前にPIVOTのPOWERDRIVEをつけていました。
これ自体、価格からすれば驚きのパフォーマンスが味わえる逸品で、今もその評価は変わりませんが、いかんせん高回転で炸裂するドッカンな性格。
街乗りで効果を感じることはなかなかありません。
しかし、R’sのECU書換は違いました。
街中のひと踏みから、ググッと前に出るトルク感が、ノーマルとは段違い。
「これはキモチイイ」
素直に感じられるものです。しかも、そのトルクの出方が実にここちよく、暴力的でもなく、後ろから力強く押されるような加速感を低速域から味わえます。大げさにいうなら、3リッターくらいの排気量NAのような・・・?
うーん文章で伝えるのは難しいですね(汗)
マフラー交換でセンターパイプまで交換して低速トルクが痩せていた宮号にとって、このECUは「トルクを取り戻してさらに上乗せいしてくれた」わけです。
具体的にはよく使う1500rpmから2500rpmのブーストをかけていない領域からトルクアップを感じます。また、ブーストをかけた時の反応が明らかに速く、ラグが少ないと言われるk14Cですが確実に違いが分かります。
毎日使う通勤や街乗りで味わえるパワーアップした感は、距離を重ねても変わりませんでした。
例えばコーナー出口からの立ち上がり、アクセルを強めに踏み込んだ時、
自分の意に沿った力強い加速がレスポンスよく味わえる。その感覚はノーマルより明らかに気持ちよくなっています。
・・・・なんかふわっとした表現で申し訳ない。
もちろん、それにも慣れてしまうのですが、家族のクルマ(ステップワゴン、CX-5、プリウスなど)から乗り換えると、やはり軽量ボディにさらに豊かになったトルクで面白いように加速している感じは格別です。
そして踏み込めば・・・・
正直なところ、踏み込んだ後はそんなにノーマルと変わらない?感じがします。(ワタクシが鈍い、あるいはヘタレな可能性が高いです)ノーマルも正直、加速感自体、1400ccとしては暴力的な部類です。
吸気系も換えれば違うのかもしれませんが、4000rpmから上は違いがあまり感じられません。それだけ低速・中速域のトルク感が印象的なチューニングなのだと思います。
もちろん、純正のブーストメーターは真っ赤。OBD2のブートメータで1.2kpaをさしていますので速くはなっているのでしょうが、簡単に言うとその領域はあまり使わないのです(笑)。
※全開加速はともかくとして、高速巡航および、速度維持や追い越しがかなり楽になったのは特筆すべきことかもしれません。
余裕があります。
とはいえ、いわゆる1400ccのターボ車。
矛盾するようですが、めちゃくちゃ速いというわけでもありません。(2000ccクラスのターボ車とかとくらべちゃえばですよ)
燃費はどうなった?
ECUを書き換えて、パワーを絞り出しといて、燃費なんか気にするな!とおしかりを受けそうですが、コレ、自分の使い方だとむしろ燃費は向上しました。正直意外でした。
千葉県郊外の田舎道を片道25km通勤、週末は割と遠出する(往復100kmくらい)、という使い方で平均15km/Lを達成しています。
え?ハイ、ワタクシ?結構踏む方です(笑)。
渋滞の多い都市部ならまた違うでしょうが、やはり原因としてはトルクが増えた分アクセル開度が抑えられるというのもあると思われます。
これからECUを書き換えようと思っている方へ
石さんも書かれていますが、純正ノーマルから書き換えるという行為は、リスクを伴う「ヤバい改造(笑)」であることは間違いないです。
このブログをお読みの方はとっくにおわかりですよね。チューニングは自己責任です。
チューニングとは「自分の好みにクルマを合わせていくこと」です。
いたずらなパワーアップではありませんよ。
自分が何を求めているのか、をよくお考えの上、ECUをチョイスしていただければと思います。
正直、ECUはちょっとばかり試乗させてもらったくらいじゃよくわからないですし、毎日使ってみてやっとわかるものもあります。
なので、自分の信じたヤツで行っとけば間違いないです。
金額的にも結構な額。財務省を説得できる根拠は「無し」に近いです(笑)
つまり、この領域にぶっこむ人は「相当やってる」方だということです。
AT乗りの方なら、R’sは悪くないですよとは言えますが、
どれが一番なんてないです。
だってどれもZC33Sスイフトスポーツでしかないのですから。
その辺をご理解の上、封印を解いて、潜在能力を開花させる、禁断の領域に突き進んでくださいまし。
Metabon宮
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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