ZC33S コラム

【一カ月】ECU書き換え【経過】

その道の職人が作り上げた工芸品。
例えば刃物であったり鋏であったり。

おそらくそれらを手にした時、その品物が発するオーラに「おぉぉ~」と感動する。

そしてそれを初めて使った時「ほほぉ~」と思わず声を漏らすはずだ。

「流石に高いだけの事はあるな」

こう感じる物は結構あるかもしれない。
しかし、「本物」と言われる物は、使い込んだ時に本当の真価を発揮する。

そうして、それに見合う「価値」っていうのを実感するのである。

(Metabon石)

餅は餅屋

私事で恐縮だが、エンジニアリング会社で主に商用車や建機の設計に携わっている。設計といっても、車一台ともなればその分野は多岐に渡り、各装置や部位によって分業されているわけで、例えばブレーキだったらブレーキを担当する部署のその道の専門家が設計を行う。

自分は、幸い?広く浅く色々なところを渡り歩いたせいか、専門的なことよりもよ、それらをどうレイアウトするか?というパッケージ業務が主で、正直、エンジンやT/M、最近では制御系ECUといった各ユニットの深層設計の範疇はブラックボックスである。

何が言いたいのかと言うと、
良いものを作ろうとしたとき、専門的なその道のプロ、専門家、職人と言われる人が居るわけで、そういう人には、にわかや付け刃的なレベルでは到底その知識や経験に適う訳もないのである。あたりまえだけど。

では、我々が趣味として乗る車ではどうか?
様々なチューニングショップやメーカーがある。
当然、その分野で生き抜いてきたであろう、名も実績もある強豪だ。

しかし、ECUのチューニングに特化したショップ(人)が存在したらどうだろう?そのことにおいては、ECUだけじゃない色々な物を手がけるショップやメーカーも敵わないのではなかろうか。

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早いものでオリエントワークスさんのリザルトマジック=ECUの書き換えを行ってから一カ月が経過した。

「うーん、ちょっと高いな・・・」
最初は正直そう思っていた。

しかし、書き換え当日、オリエントワークスの社長さんと実際に会話させて頂いて、紛れもなく社長その人は「職人」であり、作り出されたデータは職人が作り上げた「本物の品」であることに間違いなかった。

そしてこの一カ月で、支払った書き換え費用に見合う「価値」を感じているのである。

オリエントワークスとは何屋なのか?
そう考えた時、答えは自ずと見えてくるはずである。

本題の一カ月経過報告。

相方である宮さんもこの記事で書いているが、「ECU書き換えほど伝わりにくいものは無いし、オーナーの主観によるものしか書けない」、まさにその通りである。

正直言って、ほんの少し乗ったくらいではその真価の半分くらいしか判らないし、全開加速でどうなのか?シャシ台で何馬力出てるとかばかり注目されがちだが、普段使いしたときにどう感じるか?とか様々な場面で車がどう反応するのか?というのは意外と長く乗らないと見えてこない。当然、良い事だけでなく不具合やデメリットもである。

結論から言うと、自分の車は大化けした。
書き換えした当日よりも、日が経つにつれどんどん良くなるから驚きであった。

でだいたい人は一カ月もするとだいたい慣れてくるものだが、未だに楽しませてもらっている。

普通に走れる(ノーマルのスイスポと何ら変わらなく)
でもほんの少しアクセルを踏めば、どんな回転からでも分厚いトルクが沸き上がる。だいたいこんな感じなので「運転が楽」なのである。

更に踏み込めば、瞬時にブースト計は跳ね上がり、「ヒャッハー!」状態(笑)

・・・・。

文章ではこれっぽっちも伝わらないですね。
当然ですが、不具合は無いです。

まぁ興味があり機会があったらお声掛け願います。体験同乗試乗なら喜んで!(誰でも乗せるよってわけじゃないのであしからず)

という訳で、毎日の通勤も、週一のお山も、たまに使う高速道路も、楽しいですよ。

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質問を頂いたので紹介します

自分もそうであったが、いまいちオリエントワークスさんのことが判りずらい。良いらしいが、すんごく高いとか、バージョンどーなってるの?とか。

【書き換えバージョン】
ZC33S用としては、過去何度かのバージョンアップを繰り返しています。

・ノーマルブーストver

・ブーストアップver

そして今現在、ファイナルver

今、書き換えを新規で頼む際、基本これが適用されます。聞かれるのはM/Tか?A/Tか?のみ。

こういう形態になっているのは先人の方の高い要求に?応えてきた結果でもあります(当然、バージョンアップの際に費用が発生してたそうです)ので、順を追ってバージョンUPされてきたユーザーさんよりお得になってます。

そしてよく聞かれるのが、いくらか?ですが、自分の場合十万円台後半(ほぼ二十万)でした。この辺は状況・情勢により変わる可能性があるので直接お問い合わせ頂きたい。

必ず、体験して納得したら契約(費用発生)になります。
その辺は安心してよいかと思います。

まぁ是非、社長と直にお話ししてみてください。

餅は餅屋(ここで言いたい事)

ECU以外にも自分の中でこういったこれならここだ!というのがいくつかある。

足は板金屋(なんで?)
⇒アライメントでお世話になっている国井自動車です(過去記事参照
ここも、普通の板金屋ですが、社長のこだわりから設備も腕も一流、口コミからここのファンも多い。

板金塗装もお世話になっている板金屋がある。
詳しく紹介できないが某博物館に展示してある旧車のレストアを手掛けるほどである。当然、ここも料金は高い(塗料の調合だけでも数万取られる)が、工場内はいつ行っても仕掛かり待ちの車でいっぱいだ。

でも、こうしたその道の専門家、その道のプロと言われる方(ショップ)は、その仕事にプライドがあり、責任感も強く、その仕事は決して妥協しない。たとえ時間が掛かっても請求額が高くなっても。

なんかとっつきづらそうという共通点もお約束だ(笑)

量販店の品揃えは魅力的だ。
だいたいトータルコーディネートが出来るショップも捨てがたい。
でも是非、ここだけはこのショップにしか任せられない!というのがあると、とても心強いものである。

MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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