ZC33S コラム

【ぶっちゃけ】新年度を迎えて(MetabonZ会議)【どうでもいい話】

はいっ!
なんとも衝撃的な?ノーマル足戻しが執り行われたのはコラムに書いた通り。
そのコラム内ではうまく伝わらなかったであろう?我々の胸の内を本来なら満腹食堂のお座敷会議=Metabonz TV(動画)でお送りしたいところですが、こんな時期なので活字に起してみました(笑)
まぁ、他愛ない雑談でございます。

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石「宮さんよー」

宮「ん?」

石「久々に動画撮りたいのー」

宮「うぃやぁ、テーマは?」

石「我々が今直面している、この一周回ってノーマル足最高説を!!」

宮「そうね、んじゃコロナが落ち着いたら・・・」

石「ワッツ?」

宮「い、いや、ほら、ね、ワシもほら、忙しいあるよ」

石「そっか、んじゃワシはスイフトでドライブにでも行くか・・・」

宮「いいね~、今日はドライブ日和だぬ」

石「(ふーんだ)んんん??・・・ぬぉーーー!!車が無い!!」

宮「あ~乗ってかれちゃったあるね・・・」

テーマ「ノーマル足戻しについて」

宮「ところで石さん、今回のノーマル足戻し。」

石「はいはい」

宮「案自体は数カ月前から上がってたけど、こういう結果になるっていう確証はあったあるか??」

石「うーん、正直ここまで良い結果になるとは思ってなかったぬ」

宮「ワシも正直、最初は静観してたぬ」

石「不安はあったよ。でも、ふとある時、今のままよりは絶対良いはずだ!ってなってね」

宮「そっからは速かったよぬ」

石「や~るならい~ましか~ね~~♬ってね!(田中邦衛さんのご冥福をお祈りします)」

石「なんせ部品はもう既に家にあるしね、思い立ったらすぐ行動よ」

宮「ノーマルホイール&タイヤ、あれがきっかけになったあるか?その先が見たいみたいな?」

石「それもあるね。あとは、最近子供が免許取ってさ、いづれ譲ることもあって」

宮「ふぁ?手塩にかけたスイスポを!?」

石「そう、で、どうせならノーマルに近い状態から乗ってほしいなと」

宮「親心だぬ・・」

石「ま、この辺はまた後で語るとして、きっかけはやっぱりこれだ」

ノーマルホイール&タイヤについて

石「先ずね、これね」

宮「石さんノーマルホイール&タイヤ好きだよぬ」

石「うん、嫌いじゃない(笑)なんせ、家に2セットあるし、今ので3セット目(笑)」

宮「でもワタナベとポテンザ、勿体ないとかなかったあるか?」

石「RE71RSは文句のつけようがないくらい良いタイヤ。これは間違いない。お代わりしようかと思ってたくらい。ホイールもね、こだわりのワタナベ、これはもはやアイコンと化してた」

宮「ふむふむ」

石「でも、あれはなんというか一つの完成系であって、車高落とした状態で成り立ってるんよ」

宮「わかるよそれ。すごく判る」

石「丁度RE71RSを使い切った!というのがこの前の年末だった。で次どうするか悩むわけよ」

宮「RE71RSの次ね、それは確かに悩むわ~(高いし)」

石「少し先まで見据えると、数か月後には免許取り立ての初心者も運転するわけよ」

宮「なるほど」

石「そんな時にグッドタイミングで新車外しを譲ってもらった」

宮「でも結果的に、タイヤを変えたら凄い良かったと?」

石「そう!とにかく動的にすごく乗り易いっていうか、スッキリというか」

宮「それ凄い判った。スイフトはタイヤの影響物凄い受けるなぁと」

石「スズキは敢えてあのサイズのあの銘柄のタイヤを選んだんだなと。当然ホイールの諸元(リム幅やオフセット)も大事で、サスペンションはそれで設計し、煮詰めてある。だからまずは純正ホイールありきだし、タイヤについてもコンチネンタルか、それに近い特性のものが良いね」

宮「ワシ、今のコンチ減ったらミシュランが良いかなとか思っとる」

石「うん、間違いないと思うよ。とある方のインプレ動画でも高評価だったぬ」

宮「なんか世間一般ではやれ○○のホイールしか勝たんとか、ツラがどーとか必ずそれじゃない?」

石「まぁホイールは好きなの履けばイイよ。ただ、タイヤサイズとオフセットは見た目だけじゃなく、乗り味優先で選んでほしいなと思う(そーいや、よくツラがー、ツラがーっていう人いるけど、ワシからしたら知るか!目的はなんだと?そんなにツライチにしたいんだったら、フェンダー叩け!って(笑)、まぁ、人それぞれこのみもあるし、何とも言えんけど)」

宮「途中から心の声、出ちゃってますよ?」

※我々が崇拝する自動車ジャーナリスト・福野礼一郎氏も、「ホイールのオフセットは1mmたりとも変えてはならない」と仰っているように、ワタクシも過去何度かしつこくスクラブ半径が変化した場合の事の重大差を訴えている。「え?別に乗った感じ問題ないけど?」そう感じ、言いきれるならそれはそれで良い。しかし、「そういえば轍にすこしハンドルを取られる」とかに身に覚えがあるならば、それは決して「少し」の影響ではないのです。

ぶっちゃけFLEX ZとEDFCってどうよ?

宮「じゃ次は、本題の車高調FLEX Zと、EDFC Activ PROを捨てるに至った件について」

石「はい、はい、これはねー、話せば長い・・・記事中にも経緯をさらっと書いてるけど」

宮「とあるセッティングチーム参画時代に遡る?(笑)」

石「うーん、まぁそのころも色々あったけど、おかげで自分で作らなきゃと奮起する切っ掛けになった(笑)。だって自分にマッチする良いものを共有されていたらそうはならなかったわけだし」

宮「走るステージも、生活スタイルも、ドライビングスタイルも其々異なる訳だし、合う合わないは出るよね」

石「で、自分用にカスタマイズするにも、どこをどう弄るとどーなるか?そもそもどんなロジックなのかは明確にはされていない(そりゃノウハウにあたるわけだ)⇒自分で解析するしかなかった訳だけど、ま、それでベースは有ったにしろ、ほぼオリジナルのロジックを見出しそれによるセッティングができて、さらにその後の改変も容易にこなせた訳で」

宮「知っとるばい、、、オリジナルとは認めないと言われたけど」

石「そう。でもいいんですよ、そんなこたぁ。作った人にしか判らない。だって自分もロジックは公開してない(笑)でも結果的に自信を持てた(笑)」



――――時は経ち――――

宮「で、いつ頃だったっけ?お互い、そろそろあかんかもっていう話をしだしたのって?」

石「夏?秋?意外と前だった気がする。セッティングのベースはホースコースのT山で出したもので、その後日々の通勤や高速道などで気になる部分を徹底的に潰して行い完成されたわけだけど、半年ほど経ったそのころから昨日の良いが今日はイマイチとか、ここは良いけどこっちがダメとか、とにかくあちらが経てばこちらが経たぬ、もう土竜叩きの様な日々が始まった(笑)」

宮「それでも、おおぉこれだ!っていうセッティングではあったと思うぬ」

石「でもさー、ほら、一時期マニュアルモード(Mモード)でも行けるんじゃね?ってことがあったでしょ?」

宮「あったあった(笑)」

石「数値をグラフ化して理論的にセッティングを起こしたけどさ、ハードがそれに答えてくれない感っていうのかな?例えば、ピストンスピードが遅い時の伸び側の減衰が合ってないとか、ピストンスピードが速い時の縮み側がスッといかなくて突っ張り感があるとか」

宮「そうそう。絶えずポヨンポヨンする道とか」

石「あとは、前後のバランスね。ダンピングのイナシが揃わない。例えば段差を通過した時、ドン⇒ボよ~んとか。これね、消そうと思えば消せたんだ。けどそこを狙うと他がチグハグするという」

石「で、もうダメかもと思ったのが、常にボヨ~ンボヨ~ンと、ピッチングが収まらない。収まらないからコーナーで踏めない(怖い)⇒Mモードで最固に減衰固定にするしかない」

宮「新品のFLEX Zにして、オリジナルデータ入れたら行けるんじゃ?」

石「そうかもしれないけど、先というかいづれどうなるという結果が見えちゃったてるしね~。だったら全く違うサスペンションで一から作り直したいのー。もっと質の良いダンパーで。ぶっちゃけ、ハードが問題だった」

宮「だよぬ。EDFC残しでモノスポーツか?とも思ったけど、もうデバイス必要ないものがいいぬ」

石「予算的に厳しいとか、見た目良ければ良いんです!って方にはいいかもしれないけど、我々の様に?乗り味に煩い、又は拘りを持ってる方にはイマイチと言わざるを得ないぬ」

宮「同感ですよ。本当はKWとか試してみたかった。」

※こんなことを書くとテインさんに怒られてしまうかもしれない。当然、人それぞれだし、感じ方(許容レベル)は皆違うが、ワタクシ個人的にはこのストリート用車高調FLEX Zはおススメしない。理由は上に書いた通り、自分には合わなかった、ただそれだけである。一方、EDFCはその穴を埋める可能性は大いにある。事実、峠道では非常に良い意味で気持ち悪いくらいコーナリングが武器になる。これは過去ワタクシの車を試乗した方々も感じてくれたはずである。但し、納得のいくセッティングを作れなければ何の意味もなさない。その苦労に面白さを見いだせれるか?にかかっている。ワタクシも大いに楽しませてもらった。でも冷静に考えると総額約20万あれば・・・あとはわかりますよね?

純正サスペンションの話

宮「いや~、記事にも書いたけどさぁ。ビックリしたばい!今までの悩みが全て解消!」

石「でしょでしょ!思い切ってやってよかったっしょ!で、思う訳ですよ。こう感じられるのは理由がある。」

宮「一周回ってってやつだな!」

石「そう。例えば、新車でスイスポ買って、ずーっとそのまま乗ってたらそうは思わない(笑)」

宮「一度純正サスを捨て、社外品である車高調を入れ、それを使い切った、使い切った後だからこそだぬ」

石「何故2回言った?(笑)」

宮「大事なことは二回言う(笑)」

石「宮さんの記事にも書いてあった、『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』、あれ刺さったばい」

宮「ワレワレハオロカナモノナリ」

石「今回、経験に学んだね。これが歴史となり次の糧となる」

宮「そーゆーこと!さて、本題。純正サスペンションについてだ!」

石「今まで、EDFCのセッティングを色々やってたことが馬鹿らしくなるくらいオールマイティ。だってさ、減衰力調整しなくていいんだよ?そもそもできないけど、やっぱりこれって凄い事」

宮「言えてる。なんだったんだ?あれは、、、ってなる」


石「あとはね、純正の、ちょっと高いかなと言われるあの車高も必然だったということ」

宮「ほほぉ。といいますと?」

石「バウンドストローク、要は縮む側ね。スイフトはばね上が軽い。ばね上が軽いという事は、ばね上が重い車に対して相対的にばね定数を高くできない」

宮「スイフトと言えばコンパクトカー、日常での使用も考慮しなくてはならない、ってやつだぬ」

石「そう。またリヤについては構造上ストロークが大きく取れない」

宮「すると、全ての要件を満たすサスペンションの諸元があの姿だと」

石「んだ。純正サスでさぁ、山を走ると凄い判るけど、そもそも車高調と純正サスの動きというのかな、走りの質が大きく違う」

宮「それは山でなくて街中でも異なるよ、もうさ、荒れた道や段差のいなし方が全然違うじゃない?それでいてスポーティじゃないかといえばちゃんとスポーティだし」

石「そりゃそうよ。自動車メーカーの開発は伊達じゃないあるよ。膨大な開発費と工数、当然それはテスト走行にも費やされているわけだし。操縦安定性や乗り心地、耐久性やコスト、どれをとってもハードルは高い」

宮「社外品はさ、コストは販価に転嫁できるとして、やはり開発レベルは自動車メーカーには敵わないと?」

石「うーん、結局社外品メーカーも仕様とかコンセプトを決めて、結局は外注(要はばね屋だったりダンパー屋だったり)に出してたりもするでしょうけど、例えば長い時間占有できるテストコースを持ってるか?とか、数多くの変数を用意してテストできるか?とか、そもそも設計段階に車両全体として解析できるか?とか、不利な要素は多いよね。それが例えば耐久性だったり、詰めの甘さだったり、マッチングだったり、オールマイティさだったりする訳で、、、あれ?、もしもし?聞いてます??」

宮「う、うん、聞いてるよ(眠い)」

石「要は、サスペンションとしての基本性能とは?って話になるわけよ・ってことで」

※純正を馬鹿にするな、と言った。確かに車高は高い(様に見える)かもしれない。タイヤがフェンダーの内側に引っ込んでる(様に見える)かもしれない。純正ホイールはすこーしダサい(様に見える)かもしれない。でも、である。メーカーがリリースした車というものは、なにもカッコ悪いものをわざと出している訳ではない。その車高も、タイヤサイズも、ちゃんと意味と理由があっての事なのである。ノーマルはカッコ悪い。イイじゃないですか?せっかくメーカーがフルバランスし世に送りだした車を、素人が態々金掛けていじくりまわし改悪するよりはよっぽどマシです。
但し。ノーマルのまま乗っていて楽しいのか?と聞かれれば、答えはノーである。
何が言いたいのかと言うと、ノーマルを馬鹿にするなということである。

足は純正になったけど、車としてはノーマルではない

宮「記事にも書いたけどさ、そもそも今回タイヤとサスペンションだけ純正に戻しただけであって、我々の車って補強もいっぱい入ってるし、ECUもそれぞれ書き換えてるし、マフラーも社外品だよね。その辺はどう思う?」

石「うーん、補強は効いてるよね。元々は固い足にボディが負けないように、ボディもサスセッティングの一部と捉えて行ってきた。けど、その足がノーマルに戻ったら要らないのか?とも思ったけど」

宮「一先ず、そのままで行こうと」

石「そう(笑)、まぁボディは剛性あった方が良い傾向と考えるばい。結果は上々だった」

宮「確かに新車の頃のノーマルとは感触が全然違うよね今回」

石「でも、例えばドアスタビライザー、これなんかは外した方がリヤの突き上げ感が減って良いと思ったり」

宮「ワシも実はリヤのピラーバー外してみたらマイルドになって無くてもいいかなと思ってた」

石「やはり所詮後からボルトオンで足したものだし、モノや部位によっては合う合わないがあるかもしれない」

宮「そこ突き詰める?」

石「しない(笑)今の状態がかなり良いんで」

宮「他にはなんかない?」

石「あ、フロントのサポートバー、手作りの。あれも外した」

宮「えー、あれはワシ的には必要と思うばい!」

石「うん、それで良いと思うよ。あとは好みで付けたり外したりしてさ」

宮「なるほど。。。奥が深いのー」

石「ECUもマフラーも、これは乗り味とは直接関係ないようだけど実はけっこう関係してる」

宮「でも敢えてそこは残すと?」

石「そう。やっぱ楽しいじゃない?」

宮「そうだぬ。ただ、ワシはいづれマフラーも純正に戻そうかと考えてる」

石「自分もそれ考えたけど、次のオーナーがねぇ、、、」

※見た目がノーマルなのにマフラーが変わってて、レカロも入ってる。一見チグハグっぽいような気もするが、まぁそこは嗜好の範囲、何も車まるごと吊るしの状態にしようって話ではない。

得ようとしたモノはなにか?と問われた時、今回我々が取った策は正しい選択だったと自負している。

つづく(かも)


MetabonZ

自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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