テレスコピックってなんだ?
Metabon宮です。
みなさん、Zc33Sに装備されている「ステアリングのテレスコピック機能」を使用しているだろうか。
テレスコピックとは「重なり合った筒が伸び縮みする構造」(ウィキペディアより)のことをいい、この場合ステアリングが前後に調整できる機能のことをいう。
ステアリングを上下に角度調整する装置を「チルトステアリング」というが、我らがスイフトスポーツにはさらに前後に調整する「テレスコピック」機能が備わっている。
どちらもドライビングポジションを最適化するためにドライバーに対するステアリングホイールの位置を調整する機能である。
一般的にチルト機構はほとんどのクルマに採用されているが、テレスコピック機能は安価なスモールカーには採用されないことが多い。
理由は単純にコストが大幅に違うから。テレスコピック機能をつけることはそう単純ではなく、前後、上下と調整できる機構をつければステアリングまわりの剛性が不足したり、フィーリングが悪化するため、補強など余分なコストがかかるという。
前置きが長くなったが、スイフト、スイフトスポーツには、この「高コスト」な機構がわざわざ採用されている。
スイフトはグローバルカーであり、様々な体形のドライバーに合わせるため、であるが、走りの質を落とさず、テレスコピックを採用したスズキに感謝である。
思い込みを見直す
ドライビングポジションは、実は一度決めてしまうとそうそういじるものではない。
筆者もそうで、ずっとここ一年くらい同じポジションで乗っていた。
ちなみに筆者はチルトは一番下に下げ、テレスコピックはステアリングが一番手前にくるように調整していた。
シートバックは立て気味で、ステアリングを抱え込むようなイメージだ。
長年、そういう、やや窮屈なポジションで乗ってきた。
しかし先日、何を思ったか、テレスコピックをいじってみたのだ。
単純に「ステアリングを今までよりほんの少し奥に遠ざけて」みた。
するとどうだ。
今までよりステアリングが切りやすくなり、ドライビングもよりリラックスして行えるようになったのだ。
衝撃だった。今までのがベストだと思っていたのだが・・・
今までは、ステアリングが近すぎたため、送りハンドルで運転していた(ラリーにあこがれているのもある)が、送りハンドル、引きハンドルではステアリング操作を素早く行うときに、ステアリングを「えい、やっ」と雑に切ってしまうことがあり、ペースを上げていくと挙動がシビアになりがちだと感じていた(ていねいに行えば問題ない)。
今回、ステアリングが遠くなり、腕をほんの少し伸ばせたおかげで、送りハンドルではなくフルロックまで手を放すことなく回せるようになった。クロスハンドルである。
この方が明らかに運転しやすい・・・・
ちょっとしたことだが、新たな発見でテンションが上がった筆者である。
もうしばらくこのポジションで様子を見てみたい。
送りハンドル、クロスハンドル、どちらがイイとはここでは話題にしないし、自分に向いている方で構わないと思う。(内掛けハンドルは論外だが)
ぜひ一度、ステアリングポジションを見直してみてほしい。
案外、思い込みから解放されるかも?・・・である。
Metabon宮
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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