GWスタートしました。令和に入って未曽有の出来事(大型台風による大規模災害など)が続いていますが、このCOVID-19も我々を試すような未曽有の試練です。こういう時に何を考え、どう動くのか。自分で考えて決断できるか・・・が問われています。せめて気持ちだけでも穏やかにいられるように、と思っています。がんばりましょう。
Metabon宮
スイフトスポーツでシリコーン洗車
予告した通りのシリコーン洗車を実行しましたのでレポートです。
ご存知の方には釈迦に説法ですが、シリコーン洗車とはなんぞや、という方もいらっしゃると思うので、一応説明しますと、
洗車のコート剤として「シリコーンオイル」を用いる洗車法で、2年ほど前にYoutubeから発祥したと言われています。
シリコーンオイルの特性である「艶出し」の効果を期待する他、シリコーンオイル自体の清浄能力で雨染みなどの除去も期待できるというスグレモノの洗車法。実は筆者も最近まで知りませんでした。
一応前もってYoutubeやネットで下調べして洗車に挑みました。
必要なものは
先述のシリコーンオイルです。これはネット上で圧倒的に支持が高いのが信越化学工業のKF96という製品。50CSというのは粘度のことで、100とか350とかあるようですが、洗車に使用する目的ならどれを使っても効果に大差はないようです。数値が小さいほどサラサラだということで、50CSだとパンケーキ用のシロップくらいのサラサラ加減です。
信越化学といっても馴染みがなく、ちょっと抵抗があったので調べてみました。
「信越化学は1953年、日本で初めてシリコーンを事業化しました。以来、60年以上にわたり、シリコーンの優れた特性を活かして5,000品種を超える製品を開発し、電気・電子、自動車、建築、化粧品、ヘルスケア、化学など、さまざまな産業分野のニーズにお応えしてきました。また、アジアや欧米など、世界11か国に生産・販売拠点を設置して、マーケットに直結した供給体制を整えています。その結果、国内トップ、世界でも有数のシリコーンメーカーに成長しています。
信越シリコーンHPより
シリコーン業界ではトップメーカーであることが分かり、俄然興味がでてきました。信頼性は大事です。
次にYoutubeによるとショップタオルがイイ、とあったので取り寄せてみました。代用になるマイクロファイバークロスなどでも良いようです。
一言でいうと「キッチンペーパーのタフなやつ」です。水や油にぬれても破けず、絞って再利用でき、油の吸収性、汚れの吸着性に優れているそうです。筆者はAmazonで買いましたが、コストコなどで目にした方も多いのでは。
1ロールで55枚。使い捨てができるのでかなりコスパは高いと思います。
利点は、汚れたら新しいものに替えられること。砂をかんだマイクロファイバークロスより、ボディに優しいのは確かです。
初回はシャンプー洗車でもOK
まずは水洗いでホコリと汚れを落とします。シリコーン洗車をした後は「シャンプー洗車は厳禁」です。シリコーンはシャンプーで除去されてしまいます。
それはさておき、今回は最初からシャンプーなしで水洗いをしてみました。
例のショップタオルを使って、水を流しながらそっとボディを撫でていきます。タオルの面が汚れたらきれいな面に替えます。
洗車前のボディの様子はご覧のとおり。約2週間雨ざらしです。
ちなみに購入時にディーラーでSGコートというコーティングを施工しましたが、メンテナンスキットは・・・・・使ってません((;´・ω・))
なので、だんだん「新車時の輝き」が薄れてゆくのを感じていたところです。約2年間、ほぼシャンプー洗車でここまできました。
水をたっぷり使って水洗い
水をたっぷりかけながら、ショップタオルで優しく汚れを落とします。
ご覧のとおり、軽く撫でるだけでも汚れがかなり取れるのがわかります。
汚れたらきれいな面に替えて続けます。
シリコーンオイルの塗布
水洗いが終わったらいよいよシリコーンオイルを塗布します。
シリコーンオイルはそのまま缶からでも大丈夫ですが、利便性を考えると、スプレー容器などに移し替えると使いやすいです。
ここでまた、ショップタオルが活躍します。5つ折りにしてオイルをスプレー。オイルは多めに使ってベタベタに塗り伸ばしていきます。
・・・・ハイ、手が油でベタベタで気持ち悪いです(笑)
これが苦手な人はやめておいた方が無難でしょう。
これも面が汚れたら、きれいな面にこまめに替えるのが鉄則です。
実は水洗い後も、シリコーン自体の清浄能力で今まで取れていなかった汚れが取れていくのがわかります。シャンプー洗車でもボディから取れなかった汚れが取れていくのです。
樹脂部にもオイルを多めに塗布していきます。黒々とするだけで、グッとクルマがリフレッシュしたように締まってきます。バンパー、グリルの他、わいパー付近の黒樹脂も忘れずに塗り伸ばしていきます。
この時点では全然ボディに艶はなく、なんだがベタベタした感じです。
塗布直後です。写真ではわかりませんが、ムラが凄いです。
この後、本当は「含侵」(がんしん)と言ってシリコーンの定着を促すために一時間ほど寝かす・・・・と説明にはありましたが、時間がないので割愛します。
次の工程は再度水をかけ、きれいなショップタオルでムラを取っていきます。
最後に乾いたタオルで拭き上げて完成です。
ついでに日ごろ全然掃除をしないエンジンルームもシリコーンでやってみました。
やってみた結果は・・・・
まず、ネットやYouTubeで見たような「鏡面仕上げ」にはなりませんでした。かなり艶感はあるのですが、今までとあまり変わらないようにも思えます。もともとSGコートというディーラーでガラスコーティングをしてあるのもあるのかもしれません。
樹脂部や、ステッカーの黒が、真っ黒になりかなり引き締まって見えるようになりました。シルバーというボディがあまり洗車映えしないのもあります。
石氏に相談したところ、シリコーン洗車は「育てる洗車」だということで、継続してやれば「鏡面のテリッテリボディ」になるはず、とのこと。
また、濃色ボディかつ、磨き傷などが目立つクルマの方が効果が分かりやすいこと、現状の下地の状態が悪くないことなど、要因はあるにせよ、ヌルテカの鏡面仕上げを目指したいところ。
だとすれば、今回は初めてのシリコーン洗車ということで、まずまずの結果だったと言えると思います。
まとめ
☆イイところ
・シリコーンオイルの伸びが良く、一缶あればかなりの回数使える。
・シリコーンが見えない汚れまで落としてくれる。
・黒樹脂部分の艶感、引き締まり方が素晴らしい。
・ガラスに塗布しても大丈夫(しっかり乾拭き必要)
・タイヤ、ホイールにも使える。
・継続する場合は水とシリコーンオイルだけでOK。
△イマイチなところ
・シリコーンオイルがベタベタして気持ち悪い
・シリコーン被膜はシャンプーで落ちる。よって耐久性は高くない。
・撥水性はなかなか良いが、経過を見たい。
ということで、耐久性が高くない、オイルがベタベタすることを除けば、あまりデメリットがない洗車方法だと言えます。ボディへの攻撃性もないようです。次回からシャンプーがいらないので、水洗いとシリコーン塗布だけになるので、シンプルな洗車ができるようになるのはメリットと言えるでしょう。タイヤ、ホイールもシリコーンオイルだけでいけちゃうので、けっこうズボラな筆者のような人にも向いているかもしれません。
ということで、シリコーン洗車、なかなかいいですよ!
この連休にチャレンジしてみてはいかがですか?
Metabon宮
自動車物書きユニット MetabonZ。
理系と文系の著者による「わかりやすさ」「読みやすさ」を目指したブログです。
豊富なクルマ遍歴と謎の知識量。日々頑張ってます。
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