皆さまごきげんよう、metabonz宮です。
我らがZC33S・スイフトスポーツも発売から5年が経過し、次期モデル発表も秒読みに。
気づけば、スイフトスポーツと暮らすようになって5年。
オドメーターは90,000キロを裕にオーバーしていた。
と言うことで、最近タイヤをミシュランに変えて、ガラスコーティングも施工して超ゴキゲン(死語)な、6AT、ほぼフルノーマルの宮号について振り返ってみたい。
スズキ、やるじゃないかーい
「やるな!スズキ!」
初めてスズキの乗用車をマイカーとして迎入れ、早くも5年目が経過しようとしている。
今、スイフトスポーツについて言うとすれば、冒頭のセリフが1番しっくりくる。
5年前、完全ノーマークで偶然試乗して、あまりの走りの楽しさにぶったまげた。
嫁氏の反対を押し切って手に入れた。
カスタマイズも楽しんだし、お山も走り回った。ミーティングやツーリングにも参加して交流を楽しんだ。
で、一連の熱病から覚めて、ほとんどフルノーマルに戻した。
通勤、買い物、ラジコンレースのトランポとしての役割に徹するのが現在だ。
飽きた?冷めた?
全くないとは言わない。そろそろ他のクルマにも乗ってみたいと思う。
しかし、今改めて思うのは、
「俺は凄く良いクルマを手に入れたんだ。」
ということと、
スズキの開発陣の卓越した力に驚いていることだ。
「スズキ、やるな!」
という言葉には、スズキが他の大手メーカーより色々と劣っているのではないか?
という気持ちがあった。
高くて良いモノは多々あれど、安くて良いものなんて存在するのか?
という素朴な疑問。
しかし、それはいい意味で裏切られた。
5年乗って分かった真実について振り返りたい。
良かったところ
強靭な動力性能、エンジン
アクセルひと踏みで分かる強大なトルク。
レスポンスの良さ。
グッと前に出る感覚。軽い!速い!
軽い車重と相まって、どこからでもグンッと加速する楽しさは、大トルクならでは。
軽スポーツなどでは味わえないものだ。
ハイパワーなのに全く神経質なところがなく、もちろんトラブルフリーなK14C直噴ツインカムターボエンジンだが、これまで付き合って分かったのはオイル管理の重要性だ。
一度うっかり1万キロまで交換しなかったことがあった。
新油に交換後、ぶったまげるくらいレスポンス、滑らかさが違ったので、オイルの劣化は激しいと思われた。早めに交換をおススメしたい。
また、8万キロを超えたあたりで、クレのスーパーガストリートメントというガソリン添加剤を複数回投入。
この手の添加剤は気休めで効果は期待していなかった。
しかし、明確に分かるくらいレスポンスが上がったので、もしかしたらインジェクターも汚れていたのかもしれない。
直噴エンジンゆえ、カーボン、スラッジの堆積も予想される。その状態を見ていないのでなんとも言えないが。
もちろん、添加剤は自己責任で。
そして、このエンジンを支える抜群の足回り。ボディ。
締まっているのに、しなやか。速度を上げてピタリと落ち着く。
山道に連れ出せば、自由自在。
手のひらに吸い付くようなステアリング。
ミリ単位の反応。
もう脳内物質がダダ漏れになるこの感覚。
走りに安っぽさなど微塵もない。
ただ、タイヤはそれなりのものを。
かなりタイヤで乗り味が変わる。
それにしても、
これが200万で買えてしまうのか。
これが5年経った今もいささか色褪せていないのだ。
もちろん、フルノーマルに戻しての感想。
アラフィフのおじさんの正直な感想。
シャコチョーのドシンバタンな乗り心地はもうお腹いっぱい(笑)
EDFCとかのデバイスもギミックの域を出てはいないと今なら分かる。
もし、車高調を今選ぶなら、高くてもカーヴェーなどの基本がしっかりしたものを選ぶだろう。
ノーマルのモンローショックはマジで神である。
ATでも卑屈になる必要なし
5年前、散々悩んで6ATを選択したことについて、全く後悔がないこと。
「スポーツモデルならやっぱりMT」
がやはり世間では定説だろう、
ガチャガチャやるのも楽しいし、人馬一体感もある。
回転を引っ張ってウォンウォン言わせるのも醍醐味だ。
しかし、分厚いトルクで滑らせるように楽しむならATは最高だ。回してもあんまりドラマがないエンジンだし。
パドルシフトも充分実用的。6速あるので、マニュアルモードがいざという時にバッチリつかえる。
可能なら定期的なATF交換をおススメしたい。フィーリングがかなり向上する。
燃費も素晴らしい。
ワタシのここ一年の燃費は15.8km/lである。
スポーツカーでこの燃費なら文句はない。
イマイチだなと思うところ。
未塗装樹脂の劣化
1番なんだかな、と感じるのが未塗装樹脂のシラチャケである。
もちろん、ワタクシオススメのスプレーなどでケアすれば良いのだが、
本来黒い部分が白っぽいと、クルマ全体がくすんで随分ヤツれて見えてしまう。
しかもその未塗装樹脂の面積がかなり広い(笑)
とにかく近年の国産車でも類を見ない樹脂の劣化具合はなんとかしたいと思う。
後にも書くが、愛着という面でボロく見えるのはかなりのマイナスであるのは間違いない。
シフトゲートゆるゆる
その次に気になっているのが、ATユーザーならご存知のシフトゲートの節度感のユルさである。
PからDに切り替える時にすぐS(スポーツモード・シフト固定)に入ってしまうのだ。
たまに嫁に運転させるとほぼ間違いなくSレンジで走り出し、エンジンを唸らせている(笑)。
このあたり、もう一台所有する先代ステップワゴンや、かつて所有していたN-BOXはガチっとしていて隔世の感がある。
だからダメだ、というつもりはないが、ちょっと惜しいなと思う部分だ。
毎日触れる部分だけに。
その他、30km/hあたりのノロノロ走行で若干ギクシャクするのは購入時から変わらない。もう慣れてしまったのと、アクセル開度を一定に保てばある程度防げるのでそれほど気にならなくなっている。
乗り比べて分かる自由自在さ
毎日通勤で乗っていると、色々なことを思ったりもする。
例えば
「もう少し静かで乗り心地が良いクルマの方が年齢的にもイイんじゃないかな。」
とか、
「大きくてゆったりしたヤツの方が荷物も載るし。」
という考えが幾度となくアタマを掠める。
では、と目星のクルマの試乗に出かけたこともある。(嫁氏に猛烈に怒られてしまうが)
確かに今時のクルマはイイ。ハイブリッド、E-POWERどれも素晴らしい。
静かで滑らかで、乗り心地も滑るようにスムーズ(にチョイノリだと感じられる。)
しかし、カタログと見積もりをもらった帰り道、愛機スイスポで走り出すと思うのだ。
「やっぱり、コッチだ。」
比べてわかる、野蛮なくらいガッチリ重いステアリング。弾けるような出足、加速。
強靭な動力性能は余裕に繋がる。
大パワーを支える足回り、ボディは5年でもユルくなった感じはない。
コーナーでの「まだまだ曲がれるよ?」という身のこなし。
小さなボディの取り回しの楽さ。
この見た目はカジュアルながら、乗ると上等なスポーツハッチであるという事実は五年、90,000キロを超えても変わっていない。
故障、トラブル、劣化は?
これまでの故障、トラブルと呼べるものは、ドアミラーの自動格納がたまに作動しないことがあり、左、右と交互に発症。
初期モデルは構造上雨水が侵入してしまい、トラブルに至るとのこと。
いずれも保証修理にて交換済みである。
また、朝イチ、発車時、ステアリング据え切りからスタートすると、ステアリングにかすかにコリっとした反動がでるようになることがあった。
朝イチだけだが、不快なので見てもらうと、ステアリングブッシュのグリスアップで解消。
世界中からかき集めたパーツで作られたスイスポである。(グローバル調達)
もっとなんか電装が壊れたり、つまらないトラブルがあるのではないか?とスズキには失礼ながら予想していたが、ワタクシのスイスポには重篤なトラブルは何も起きていない。
もちろん、これは使用条件、スポーツ走行の有無など条件によって異なるかもしれないし、これからあるのかは分からない。
あるいは運もある?
これだけの高性能モデルながら、安心して毎日乗れるのはやはりありがたい。
最近リヤドアヒンジのグリス切れで開閉時にゴゴゴゴゴという音がしたのは焦った(笑)
グリスアップで無事完治している。
さて、5年90,000km分の劣化、くたびれ感はどうか。
これについては日頃の使い方次第なところもあるが、無塗装樹脂が白く劣化していることが気になるくらいであからさまにポンコツになった感じはない。
もちろん、新車と比較すれば、ヤレ感、くたびれ感があるのは致し方ないだろう。
最近は、
シラザン50でガラスコーティングを施し、光沢感が復活。(愛着も復活 笑)
樹脂部分をケア、内装を掃除すればまだまだ若々しい雰囲気だ。
そう言う点でも、スイフトはクオリティコントロールがよくできていると言えると思う。
まとめ
この8月に2度目の車検を通す。
そこでもしかしたら消耗交換部品などあるかもしれない。
5年乗って確信したこと。
それは、本当に欲しいクルマ、乗りたいクルマに乗るべきだと言うこと。
嫁氏と大喧嘩になっても手に入れたスイフト。
雨の日も風の日も共に走った。
南は九州まで自走したこともあった。
その度に新たな発見があった。
運転が楽しいことは車好きにとって何ごとにも変え難い。
間もなく次期型が発表になる。
これから中古車で手に入れる方も多いと思う。
間違いなく言える。
ZC33Sスイフトスポーツは名車である。
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